戦争展公開講座(2022年3月9日)開催されました

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3月9日(水)、第115回南御堂ヒューマン・フォーラム 戦争展公開講座「大阪大空襲を語り継ぐ」が開催されました。会場の難波別院仮本堂(講堂)には30名近くの方が参加して下さいました。感染症対策を実施し、Zoomを使用したライブ配信も行いました。参加者の皆様ありがとうございました。

講師は「新聞うずみ火」代表・フリージャーナリストの矢野宏さん。

昨年、一昨年は新型コロナウイルス感染拡大のため公開講座が延期。今回ようやく矢野さんをお迎えしてお話を聞くことができました。テーマは「大阪大空襲を語り継ぐ」。計8回に及ぶ大阪大空襲の話を中心に、講演の最初から最後の質疑応答まで熱のこもったお話をして下さいました。

 

「一人一人家庭があって家族がある。それが一瞬にして奪われてしまう。それが戦争だ。」

矢野さんは多くの戦争体験者を取材されています。講演の間には矢野さんが体験者の記憶を記録として残すために制作された「語り継ぐ大阪大空襲」のDVDを鑑賞しました。このDVDは小中高生の平和学習に使われているそうです。DVD では3人の空襲体験者の方たちが証言して下さいます。

〇藤原まり子さん 当時0歳。生まれて2時間後に防空壕に焼夷弾が落ち、大やけどを負い左足が変形。中学2年生の時、足を切断し義足に。

「戦争がなければこんなに悩まなくてもいいのに。戦争は絶対いけないこと。」

〇吉田栄子さん 当時10歳。一人で岬町の親戚宅に疎開中、難波の自宅が空襲に遇い家族9人が亡くなる。戦後は親戚の家を転々とする。

「戦争は誰のためにもならない。勝っても負けても泣くことばっかり。」

〇鄭末鮮(チョンマルソン)さん 当時11歳。1トン爆弾で家族4人が亡くなる。在日コリアン2世であることを隠し70代まで日本名で暮らす。

「戦争していいことは何もない。100のうち1もない。」

この3人の方たちは戦争によってかけがえのないものが一瞬にして奪われました。また戦後も大変辛い日々を送られています。その方たちが語る「戦争はいけない」という言葉には非常に重みを感じます。

矢野さんは最後に、ワイツゼッカー元ドイツ大統領の「真実を直視しよう」という言葉を挙げられ、色んな情報が錯綜しているが、真実を見抜く目を持ってくださいと呼びかけられていました。矢野さんの真実に向き合い、誰もが生まれてきて良かったと思える社会をつくっていかなければならないという熱い思いは痛いほど伝わってきました。ご講演いただき誠にありがとうございました。

 

※現在、難波別院御堂会館1階エントランスにて、戦争展パネル展開催中です。開催期間は3月28日(月)までとなっていますのでご注意ください。入場無料でどなたでもご覧いただけます。ご来場お待ちしております。

お問合せ 真宗大谷派大阪教務所 TEL 06-6251-4720