出向く教化―中河内ブロック門徒会【しゃらりん36号】

Pocket

組教化推進部

「一緒に何かしませんか」。それは、「正副門徒会長協議会」ブロック別意見交換会でのひとことだった。16組・17組・18組・19組の正副門徒会長が「日ごろから八尾別院等で顔を合わすことが多い関係なのだから、一緒に何かできないだろうか」と意見が一致したことが事の発端だった。

また4つの組の門徒会に加えて、八尾別院門徒会も参加。ブロック門徒会への出向く教化は初めてのことなので、組教化推進部が事務局的役割を担い、2019年9月16日に「中河内ブロック門徒会」がスタートした。

日ごろの思いやそれぞれの門徒会の課題、またお寺の未来についてなど忌憚のない意見が出された。「お寺と縁のなかった人たちも来てもらえるお寺作りが必要」「八尾のお逮夜市のようなことができないか」「語り合える場が必要だ」等々の意見が出る中で、「自分は両親や祖父母がお内仏の前に座る姿を見て育っているので、自然にお念仏の教えには触れている。しかし核家族となった今、そんな姿に触れることはない。そう思うと〈私たちは次の世代に何を残していけるのか〉ということが大きな課題になっている」との意見が全体の心に共通した。

「一緒に何かしませんか」から始まった集まりだが、お葬式が簡略化され、法事も質素になり、伝える場面そのものがなくなっている現代に真宗門徒として何ができるか。そんな大きな課題を持つことになった。

まさにこれから始まるブロック門徒会だが、どうなっていくのかが楽しみだ。

(第17組法觀寺・廣瀨 俊)