「聞(もん)・問(もん)・開(かい)」 ー第21組夏季仏教講座ー

Pocket

2025年7月4日(金)、第21組主催「第43回夏季仏教講座」が開催されました。講師に乾文雄さんをお招きいたしました。

親しみやすい口調で、ユーモアを交えながら話していかれます。はじめに三帰依文。続いて昨年校長になられた大谷中学高等学校の話をされました。12才から18才の思春期真っ只中の心が定まらない生徒達にどのように向き合っていくのか。二人の子供がいる私にとっては親として非常に考えさせられる内容でした。

次に「誕る」という話。私はこの言葉を「いつわる」と読むことを初めて知りました。

そして今回の講座のテーマになっている「聞・問・開」という歩みについて。

聞=きちんと聞く それができない私たち。自分の都合で聞き、自分に都合よく理解する。

問=自己を問う  それができない私たち。他人事で受け止め「他人評論家」で一生が終わる。

開=自分を開く  それができない私たち。「私は分かっている」に立ち、都合の悪い時は黙る。

経典の一文をいくつか取り上げて「聞・問・開」について説明していかれます。経典には普段使わないような専門的な仏教用語がでてきます。初めて聞く方などそこで難しくて分からないとなってしまいますが、乾先生は難しい言葉のままではなく、初めて聞く方でもよく分かるように嚙み砕いて丁寧にお話していかれます。またご自身の日常生活の中で起きた出来事などを例え話としてあげられ、仏教を身近に感じた方も多かったのではないでしょうか。

最後に親鸞聖人の「開」について。あっという間に終了時間となってしまいました。

聴講者の皆様も「うんうん」と熱心に耳を傾けておられました。私の寺の門徒さんも非常に分かりやすくて、話を聞きに行って良かったとおっしゃってくださいました。乾先生お忙しい中本当にありがとうございました。

参加者は361名。 暑い中沢山の方々が足を運んでくださいました。

会場は昨年と同じくフェニーチェ堺大ホール。

当日21組チャンネルで講座のライブ配信も行われました。

講師の乾文雄さん。滋賀県正念寺住職。

コメント 0件

情報をクッキーに保存する