13組・坊守会研修旅行に行ってきました♪

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6月24日、13組坊守会で研修旅行に行ってまいりました。
今回の目的地は、三重県津市。浄土真宗高田派本山・専修寺(せんじゅじ)を参拝させていただきました。

車を降りた瞬間、お寺を中心に広がる独特の空気感に包まれ、「ああ、ここは寺内町なんだなあ」と実感いたしました。

菊の紋が一際目立つ「唐門」は勅使門でもある

ご案内をいただいたのは、専修寺参拝課広報の千賀さん。唐門前で待ち合わせをさせていただきました。
天保年間に建てられたという唐門は、中央の菊花紋をはじめ、精緻で華やかな彫刻があちこちに施され、目を引きます。
この門は勅使門としての役割を担っており、本来は限られた時にしか開かれないものですが、現在は常時開門されているとのことです。

門をくぐると、左右に蓮の鉢が並びます。時期的にはやや早かったようですが、ちらほら花が咲いており、風情を添えていました。
千賀さんによると、見頃は7月から8月とのこと。またの機会に訪れたいですね♪

如来堂と御影堂(みえいどう)の二つのお堂は、三重県内で初めて国宝に指定された建造物であり、特に渡り廊下の「通天橋」は最近注目を集めているそうです。
というのも、映画『わたしの幸せな結婚』(主演は朝ドラでもおなじみの今田美桜さんや目黒蓮さん)のロケ地として使用されたとのこと。
千賀さんも力を込めてご紹介くださっており、「レンタルも始まってますよ!」とのことで、早速チェックしなければと思いました♪

     今田美桜ちゃんも通った!?

専修寺の始まりは、親鸞聖人が関東でご教化の途中、夢のお告げを受けて54歳のときに下野国(現在の栃木県)に道場を開かれたことにさかのぼります。
御本尊には、長野の善光寺からお迎えした三尊を安置され、門弟の真仏上人がこれを護持されたそうです。
やがて関東各地の門信徒を中心に大きな教団へと発展し、十世・真慧上人の時代に大きな飛躍を遂げます。

現在の専修寺は、かつて関東にあった本寺が兵火によって焼失したことをきっかけに、伊勢国内にあった中心寺院を拠点とし、歴代の上人がこの一身田(いっしんでん)に居住されるようになりました。
そして、ここが正式に本山として定着していったという歴史があるのです。

普段から勅使門が開かれていることからもわかるように、専修寺は広く門戸を開いたお寺です。
今もなお寺内町の中心として、この地域にしっかりと根付いています。

ご案内いただいた千賀氏といっしょに記念撮影♪

参拝のあとは、津市内でも評判のお食事処へ。
地元ではお祝いの席などで利用されることが多いという、格式と趣のあるお店でした。
坊守会の皆さま、年度末のお疲れさまでした! おいしい食事は、何よりの癒しですね。

足音を消してしまうほど重厚な絨毯で覆われた階段を上がると・・・

「神殿の間」と名付けられた西洋と東洋が融合した個室に通されました♪食器類は殆どがノリタケ製。ご近所ですものね~♪

 

午後はカメヤマローソクさんでキャンドル作りを体験しました。
といっても難しい工程はなく、安心して楽しめる内容でした。キャンドルが乾くまでのあいだ、工場見学もさせていただきました。
昔懐かしいCMやホーロー看板が並び、思わず笑みがこぼれます。

   材料が多すぎて悩む~!!

私たちは日頃、和蝋燭に触れる機会よりも、月参りなどで洋蝋燭を使うことの方が多いのですが(笑)、売店では和・洋の蝋燭がずらりと並び、詰め放題企画までありました!
思わぬところで童心に返り、皆で楽しい時間を過ごしました。

このシリーズ、ご門徒さんのお仏壇でよく見かけません?

アロマキャンドルの明かりだけで照らされたお部屋♪癒やされます♪

 

     涼しげな作品が出来ました♪

最後に、出来たてほやほやのキャンドルを受け取り、一路大阪へ。
帰路では思いがけない大雨に見舞われましたが、無事に帰ってくることができました。

それぞれに学びと癒しがあり、心豊かな一日となりました。
ご参加くださった皆さま、ありがとうございました。