公開講座「大谷派における装束の歴史」を開催しました

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さる12月10日に難波別院において、教区教化委員会 儀式・法要部主催、2019年度の公開講座を開催しました。

今回は、本山宗務所内事部の山口昭彦師を講師に迎え、「大谷派における装束の歴史」についてのご講義をいただきました。

50名を超す聴講者があり、このテーマへの関心の大きさがうかがわれました。

ご講義では、『仏説阿弥陀経』や『四分律』に説かれる衣(袈裟)の解説に始まり、「安城の御影」に描かれた装束や持ち物からは、親鸞聖人の暮らしぶりや、聖人の活動を支えた人々が読み取れるというお話、さらには『改邪鈔』『蓮如上人御一代記聞書』『今古独語』などの文書に見られる装束の解説がありました。

本願寺派は装束体系を整理し簡素化した一方、大谷派は古い装束体系を今に伝えているがために、複雑でもあるが貴重でもあるといったお話で講義は終わり、引き続いて活発な質疑応答が行われて、閉会となりました。