本山で同朋の会推進講座の後期講習 29人の推進員が新たに誕生

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諸殿拝観

同朋の会推進講座(旧称 推進員養成講座)の後期講習が、本山・東本願寺の同朋会館において、7月16日〜18日の2泊3日の日程で行われました。1年間にわたる前期講習を終えた人たちを中心に、組内から29人の参加があり、「大阪教区第6組推進員養成講座奉仕団」として3班に分かれて活動しました。寺族スタッフとしては、全日程に帯同した組長、副組長の他、組内の住職も随時入れ替わりながら行動を共にしました。

初日の11時までに上山した参加者は、改装されて利用し易くなった同朋会館に三々五々入館し、まず結団式に臨みました。新設の和敬堂での昼食の後、午後からは写真撮影、両堂参拝、諸殿拝観と、早速ハードな日程をこなしました。

夕事勤行

オリエンテーションでは、全国から上山した嘱託補導の司会で、改めて一人ずつ自己紹介を行いました。夕事勤行では、山田重信組推協会長が奉仕団の紹介を行いました。日程をこなす内に参加者も緊張が次第にほぐれ、休憩時間には交流スペースで談笑するなどして、楽しく過ごしていました。

前期講習全5回の講師を務めていただいた大橋恵真師(第18組遠慶寺住職)が、後期講習も全日程にわたって教区スタッフ2名と共に帯同し、連日講義をご担当下さいました。初日の夜の講義では、前期講習の内容を振り返った上で、都合の悪いことも引き受けて、人生を尽くしていける世界に出遇うことが願われているのであり、その願いに生きる浄土真宗という仏道を、この講座を通じて歩み始めていただきたい、と力強く語られました。

大橋講師による講義

続く座談では、各々が自分の体験を中心に、今考えていることや疑問に思うことを語り合いました。たとえ必ずしも積極的に選び取った受講の縁ではなかったとしても、こうして今、本山の親鸞聖人の御真影の下に身を置いていることの不思議さに、誰もが心を揺さぶられるのでした。

2日目は早朝から阿弥陀堂・御影堂での晨朝参拝を行いました。厳かなお勤めに引き続き執行された帰敬式には、23名が臨みました。受式者は剃刀の儀(おかみそり)を受け、法名をいただくことで、仏弟子としての新たな歩みを始めることとなりました。

清掃奉仕を行った御影堂門

 

朝食の後に法名伝達式が行われ、その後午前中に講義と座談がありました。午後はお内仏についてのお話を聞きました。各家庭のお内仏に込められた願いやお給仕の仕方を教えていただきました。さらに清掃奉仕では御影堂門の清掃を行い、普段は中を見ることのできない山門に上がって、貴重な体験をまた1つ積みました。

夜は座談の時間に、翌日の宣誓式の際に読み上げる宣誓文を作成しました。宣誓文は前期講習から受講を続けて来た全講座の集大成であり、真宗門徒としての聞法の確かめとこれからの歩みの決意を、言葉を選び取って表現しました。

最終日には宣誓式が御影堂で行われ、寺田善建門徒会長らが代表して宣誓文を読み上げ、推進員証を受け取りました。まとめの講義の後、解散式が行われました。

全日程を終えた参加者は、一人ひとりが同朋会館での様々な体験に対する感動と、真宗門徒としての新たな自覚を胸に、2泊3日を過ごした本山を後にしました。これからは推進員として率先して聞法し、今まで以上に各寺院、組の活動に参加して、仏法興隆に努めていただきたいと思います。