映画「一人になる 医師 小笠原登とハンセン病強制隔離政策」6/5公開!

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このたび、真宗大谷派(東本願寺)が協力し、映画「一人になる 医師 小笠原登とハンセン病強制隔離政策」が完成しました。


「一人になる 医師 小笠原登とハンセン病強制隔離政策」

ドキュメンタリー映画(2021年/カラー/デジタル/99分)

語り / 竹下 景子

監督 / 高橋 一郎

撮影 / 原 ひろし

プロデューサー / 鵜久森 典妙

企画・製作 / 「一人になる」制作実行委員会

製作協力 / 「もういいかい」映画製作委員会

 

|映画紹介より|

この国では、ハンセン病をわずらった人たちが、人間としての尊厳を奪われ、家族たちも差別と偏見にさらされる、いのちを削らなければならない、という状況が続いてきました。

国は1907年に「癩予防ニ関スル件」を制定。ハンセン病患者を「強制隔離」するという政策をはじめました。そして政治家や法律家、宗教家やなんと医師までも、その過ちを見抜けず、無批判に「追従」してきたのです。それが1996年の「らい予防法」廃止まで、約90年も続いてきたのです。

この間、「人間回復」への闘いがこつこつと積み重ねられてきました。「ハンセン病は不治の病ではないし、遺伝でも、強烈な伝染病でもない、隔離は必要ない」と言い続けてきた一人の医師がいました。小笠原登は、一人の医師として、一人ひとりの患者に接し、患者を「隔離」から守ろうとしたのです。それは国という「厚く高い壁」の前には、小さな「抵抗」でしかなかったかもしれませんが、隔離の中で生きる人々に仄かな灯りをともしつづけたのです。

真宗の僧侶でもあった小笠原登を生み出した「土壌」と、彼をのみ込んでいった国策、それに歩調をあわせた真宗教団。そのような時代社会にあって、「ひとりになる」ことに徹することができた背景や、人との出会いを描いたのがこの作品です。


 

この映画には真宗大谷派大阪教区教化委員会ならびに難波別院も協賛しています。

可能な方はぜひ、劇場へ足をお運びください!

 

|上映劇場|

6月 5日(土)~ 十三シアターセブン(大阪・十三)2週間の予定

(シアターセブンで6月4日(金)には映画上映+シンポジウムを予定。詳細は上記リンクからご覧ください。)

6月12日(土)~ 元町映画館(神戸)

6月23日(水)  龍谷大学アバンティ響都ホール(京都)