大阪教務所長 兼 難波別院輪番 交代のご挨拶①

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コロナウイルスを逆縁に職員一丸で歩みを確かめ

このたび定年により、大阪教務所長兼難波別院輪番を退任させていただくこととなりました。2年という短い期間ではありましたが、有縁の皆様方には親しくご交誼をたまわり、深く感謝を申し上げます。

振り返りますと、就任当初は難波別院の山門である御堂会館の建て替えを終え、「『御堂“開”館』WEEK~おいでーや南御堂~」と銘うった、オープニングイベントが開催されたことです。広く一般市民に開かれた難波別院のこれからに期待し、胸を膨らませていた矢先、コロナウイルスという脅威が日本全体を覆いました。

緊急事態宣言が発出されるという異常事態の中、大阪教区の皆様方には大変ご迷惑おかけいたしました。しかし、これを逆縁として、教化リーフレットの発行や法話の配信など、新たな教化を模索し、職員一丸となって努めてまいりました。十分な教化施策とは言えなかったかも知れませんが、困難を克服する新たな歩みを確かめたことです。

また、教区教化事業においても、オンラインを活用しながら教化の歩みを停滞させない委員の皆様方の積極的な意気込みには、感服いたしました。今後も寺院における状況は、非常に厳しいものと推察されますが、時代に即して工夫を凝らし、歩まねばならないことを在任中に学ばせていただいたことであります。

現在、難波別院は本堂等耐震工事を実施しています。皆様方のさらなるご協力を切にお願い申し上げます。

大阪教区・難波別院の発展と皆様方のご活躍を衷心より念じまして退任のご挨拶とさせていただきます。

大町 慶華

 

 

 

 


『南御堂』第709号 2021年(令和3)8月1日発行 2面より 「退任挨拶」