「善光寺」研修旅行 一日目

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先日、伝研の会では長野・善光寺をはじめとした親鸞聖人・蓮如上人のご旧跡巡りに行ってまいりました。
新大阪で集合。名古屋で特急しなのに乗り換え、長野駅についたのは 13 時過ぎ。
「遠くとも 一度は詣れ 善光寺」で有名な極楽往生が叶う寺として 1400 年以上の歴史のあるお寺です。
御本尊は絶対秘仏と言われますが、7年に一度だけ「御開帳」があることでも有名ですね。
そして無宗派のお寺としても非常に有名です。 ※現在は浄土宗の御上人様と天台宗の御貫主様が住職を務めておられます。
まずは親鸞聖人が 100 日間逗留された宿坊「堂照寺」さんへ。
ご案内していただいた鈴木さんのお話によると、親鸞聖人が越後から常陸の国に向かう途中、善光寺に立ち寄られた際、100 日間この堂照坊という宿坊に逗留されたという記録が残っているそうです。
親鸞聖人がこちらに宿泊された理由は 39 軒の宿坊の中でも堂照坊が代々善光寺の御灯明を引き継いできたというのが大きな理由だったと伝えられます。
こういう逸話も残っております。
親鸞聖人が留まられたのは 11 月から 2 月までの約 3 ヶ月間の冬の時期です。堂照坊の源阿房をお供に戸隠山へ行った際、手元にあった熊笹の葉を
使って六字の名号の形を作られたと言われています。これは、松や笹が冬になっても枯れることなく青々としている様子にたとえ、南無阿弥陀仏の
お念仏もどんなに時代が変わろうとも決して枯れることなく続くという意味を込めたものです。
また、堂照坊では、逗留の間に抜け落ちた親鸞聖人の歯が安置されています。

まずは仁王門。両側にはもちろん仁王像。コチラは彫刻家・高村光雲(高村光太郎の父)作のもの。

仲見世通りでは気づくのはいろいろな灯籠が奉納されていて、左右対称ではなくあちこちに立っています。全国からの寄進によるのもがほとんどで、一対になっているものはほとんど無いそうです。
正面に見える「善光寺」の金文字のなかには鳩のシルエットが5つ描かれているのをご存知でしょうか?
「善」の上に2羽、「光」の上に2羽、最後は「寺」の点に一羽。
最初はいがみ合っていた鳩も次第に仲睦まじく向かい合い、最後は左(西)を向いて飛び立っていった、とされ、これは西方極楽浄土を意味するとされているそうです。