21組 第40回 夏季仏教講座開催! その軌跡②

Pocket

2022年7月2日(土)、堺市堺区にあるフェニーチェ堺(旧堺市民会館)で21組主催、第40回夏季仏教講座が開催されました。

21組の38ヶ寺が合同で行う一大イベントであり、関わるスタッフも数十人に及びます。今回は各部署でご尽力いただいた、21組のスタッフにそれぞれの思いを語ってもらい、それを記事にしたいと思います。

第二回は、当日は物品の搬入・設営、会場整理などをしていただいた庶務部の佐野元直さんです。

 


 

コロナ禍で2年連続中止を余儀なくされた夏季仏教講座は、3年ぶりの開催となった。今回から会場が新築のフェニーチェ堺となり、前回までのじばしんの収容人数は600人だったのに対し、今回は1000人となるので、動員面での不安があった。コロナの感染状況は落ち着きつつあるものの、来場者が増えることは想定しにくいのに加え、これまでのように積極的に来場を奨励することも難しい。さらに今回から、講演の動画の同時配信も計画されているので、来場せずとも視聴できるというわけで、来場者は減りこそすれ、増えることは見込めない。
蓋を開けてみたら、来場者は450人で、収容人数の約半分。しかし出入口の混雑もなく、ゆったり座っていただくこともできた。以前であれば、もっと動員の努力を、となるところであるが、これぐらいがちょうど良いのではないか、というのが大半のスタッフのいつわらぬ感想ではなかったか。「来場者数は多ければ多いほど良い」というところから、「これぐらいがちょうど良い」に、スタッフの感じ方に変化が感じられた。コロナ禍のせいで、ということもあれば、コロナ禍のおかげで、ということもある。コロナ禍で私たちの価値観にも変化が起こりつつあるのかもしれない。

 

(佐野元直)