第6組・茨田通俊(組通信員)

ATCエイジレスセンターで人権研修会

5月9日、第6組の人権研修会で、ATCエイジレスセンターに行きました。福祉に関する様々な情報を提供する施設として,23年前に南港のATC(アジア太平洋トレードセンター)内に開設しました。日本最大規模を誇る介護・福祉・健康関連の常設展示場で、展示されている福祉用具には実際に触って体験することができます。

10名の参加者は、フロアスタッフの説明を聞きながら、広い展示場を1時間余にわたって回りました。装具を付けての高齢者の疑似体験や車椅子の試乗を通して、高齢者や障害者の視点で日々の生活を見直すことを学びました。また、生活の実状に合わせて改良が進む介護機器には、思わず目を見張りました。

同時に超高齢化社会を控え、障害者も含めて、寺院の参拝におけるハンディの解消は、避けて通れない問題であることが、改めて認識できました。今後寺院のバリアフリーにどのように取り組んでいくべきか、課題も見えた充実の研修となりました。

組同朋大会実行委員会第2回を開催

5月1日、第6組同朋大会の第2回目の実行委員会が、来通寺で行われました。

前回桂小春団治師匠による真宗落語の上演が決まりましたが、今回はまず早速でき上がったチラシと参加券の見本を確認しました。会場として予定している難波別院本堂の使用条件についても、詳しく話し合いました。

予算の編成、会場の視察、チラシの配布等今後のスケジュールについても概略を決めました。前回を上回る参詣者を期待して、各寺院において積極的に門徒に案内を行うことを確認しました。

組同朋大会へ向けて実行委員会開催

4月15日、第6組同朋大会開催に向けての実行委員会が行われました。この日は会所となった来通寺に、組内住職、若院11名が集い、組の同朋大会の開催内容について話し合いました。

最初にこれまでの同朋大会を振り返り、既に組で行われている門徒会と組推協(同朋の会推進連絡協議会)の合同聞法会との違いが明確でないとの指摘があり、組内寺院の全門徒が対象である同朋大会のそれに相応しい開催の形が議論されました。

あまり寺に参詣することのなかった層の人たちに参加してもらうためには、会場を寺院ではなく、市井のホール等を借りることも視野に、種々の条件を検討しました。門徒以外の人たちも参加しやすい公開講座の形も含めて議論を進めましたが、準備の期間等を考えれば次年度内の開催は難しく、今回は見送ることとなりました。しかし、現代の寺院を巡る厳しい世相を考えて、今後法座のあり方を具体的な課題として問い直していくことが確認されました。

改めて今回の同朋大会の内容について検討した結果、4年前の同朋大会で好評だった、桂小春団治師匠による真宗落語を、演目を替えて再度上演することとなりました。今後関係諸機関とも連絡を取り合いながら、9月の開催に向けて準備を進めていきます。

同朋の会推進講座のスタッフ会議が開かれる

4月9日、同朋の会推進講座(旧称 推進員養成講座)のスタッフ会議が、大宮法泉寺で行われました。

今回はまず7月に実施される後講習にいて、本山・東本願寺同朋会館での2泊3日の講習の流れの説明がありました。

3月16日の第4回講座では「お浄土ってどんな所?」のテーマで話し合われましたが、この日は座談会で出た事柄を振り返り、次回の講習につなげていくべく意見を交換しました。

前期講習最後の第5回講座は、5月25日に「親鸞聖人と私」のテーマで行われます。私たちは宗祖親鸞聖人をどのようにいただいているのか、また聖人は何を伝えて下さったのかを考えていきたいと思います。

推進員養成講座の第4回目を開催〜お浄土ってどんな所?〜

同朋の会推進員養成講座が、3月16日に天満別院で開かれました。昨年7月に始まった講座も今回で数えて第4回目になります。「真宗の教えに聞く」という通底したテーマで進められていますが、今回は特に「お浄土ってどんな所?」という課題に基づいて、講師のお話を聞き、班別で座談を行いました。今回も40名ほどの門徒の参加がありました。

正信偈同朋奉讃式のお勤めが行われた後、講師の大橋恵真師(第18組遠慶寺住職)から導入のお話がありました。そこでは、浄土とは帰って行くべき心の故郷であり、本当に安心することのできる世界である、といただきました。

続いて5班に分かれて班別座談会を行いました。今回も過去3回とはメンバーを入れ替えて座談が行われました。各々が抱く浄土のイメージを語り合い、浄土はどこにあるのか、極悪人も浄土に行くことはできるのか等ということが話題になりました。

休憩の後、座談を受けて大橋講師よりまとめのお話がありました。浄土教を伝えた七高僧の一人である曇鸞大師が『浄土論註』で説かれた清浄功徳を取り上げて、安心して心配できるような「居場所」を誰もが求めている、思い通りになる世界を求めても浄土への橋はかからない、自分の思いがへし折られる(自力無効)時、仏の呼びかけに気が付かされ、帰るべき所が明らかになるのであって、まさにそれが信心をいただくということである、と分かり易いたとえに基づいて話されました。

最後に王来王家駐在教導より、本山・東本願寺で行われる2泊3日の後期講習についての連絡がありました。

全5回の前期講習は次回が最後になります。第5回講座は5月25日に天満別院で開催されます。

 

 

釈尊最期の説法を尋ねる 組門徒会・組推協合同聞法会開催

2月20日、大阪キャッスルホテルの錦城閣において、組門徒会・組同朋の会推進連絡協議会(組推協)の合同聞法会が開催されました。通例は難波別院同朋会館を会場として開かれますが、数年に1回は別会場において懇親会を伴って聞法会が行われています。この日は136名の参加がありました。

今回は2月15日の涅槃会にちなんで、願光寺住職の茨田通俊が「お釈迦様は最期に何を言われたのか」という題で法話を行いました。『大般涅槃経』に描かれた釈尊が亡くなられる時の旅路を辿りながら、有名な自燈明法燈明の教え(「自らを燈明(=依り処)とし、法を燈明とせよ」)の背景や、臨終の際の最後の説法についてお話がありました。「諸々の事象は(この世のすべてのものは)過ぎ去るものである(移りゆく),怠ることなく努めなさい」。この釈尊が涅槃に入られる時に説かれた言葉を通して、私たちが無常な存在に目覚めて、与えられた今を精一杯生き切ることが願われている、と確かめました。

聞法会の後は懇親会が行われ、中華料理のコースを堪能しながら、会員相互の交流を深めました。

推進員養成講座のスタッフ会議が開かれる

2月15日、同朋の会推進員養成講座のスタッフ会議が、大宮法泉寺で行われました。

今回は第3回までの講座を振り返って,今後の講座のあり方を協議しました。そして3月16日開催予定の第4回講座のテーマである「浄土ってどんな所?」について,座談会で取り上げる課題を再確認しました。また,7月に予定されている本山での後期講習の日程について検討されました。

講座も回を重ねて,今後のいっそうの進展が望まれます。

組門徒会・組推協合同聞法会に向けて、スタッフが集い打ち合わせ

2月13日、組門徒会・組同朋の会推進員連絡協議会(組推協)合同聞法会の打ち合わせが、大宮法泉寺で行われました。当日は門徒会及び組推協の役員スタッフや住職らが集い、1週間後の20日に迫った合同聞法会について次第や担当の確認等を行い、詳細について議論を詰めました。

当日は臨時総会に続いて、法話を聴聞し、その後、懇親会が予定されています。懇親会は会員相互の親睦と慰労を目的として、3年に1度設けられており、毎回多くの参加があります。今回は初めて大阪キャッスルホテルの錦城閣が会場となっています。

この日の打ち合わせでは、門徒のスタッフが積極的に発言し、会の運営に前向きに取り組んでいる様子が実に頼もしく感じられました。

推進員養成講座の第3回目を開催

昨年の9月以来報恩講期間を経て、第3回目の同朋の会推進員養成講座が、1月19日に天満別院で開かれました。「真宗の教えに聞く」というテーマの下で講座が回を重ねて来ましたが、今回は特に「私の願いと仏の願い」ということで、講師のお話と座談が行われました。今回も約40名の門徒の参加がありました。

午後2時に開会し、正信偈同朋奉讃式のお勤めの後、講師の大橋恵真師(第18組遠慶寺住職)の導入のお話がありました。

班別座談会では、過去2回同じ顔ぶれだった班編成を組み直し、各々新しいメンバーでの話し合いがもたれましたが、どの班でも積極的な意見交換が行われました。まず健康や平和等自分が日頃抱いている願いとするところを忌憚なく出し合い、人間関係等において願いが必ずしも叶わない現実に、どのように向き合うかについて、各々の経験を交えながら語り合いました。そして自分の願いが叶わずとも、不条理を受容できた時の心情が仏様との出遇いとして語られました。

休憩の後、座談会を受けての大橋講師のお話がありました。私の願いを考える際、私たちにとってどうなることが幸せなのかが問われている。実は人間にとって生きることの意味を見失っている時が一番の苦しみであり、本当は無量、無限(出世間)を求めているのが人間である。すべてをそのままに受け容れられる私であることが願われていたと目覚めさせられる、それが仏の願い(本願)が私にはたらいている、つまり仏から私に人生の意味が与えられることだ、とされました。

第4回講座は3月16日に、これまでと同じ天満別院で開催されます。

さらなる講座の充実を目指して 推進員養成講座スタッフ会議が開かれる

12月11日、同朋の会推進員養成講座のスタッフ会議が、大宮法泉寺で行われました。

既に2回の講座を終えて、年明けから行われる第3回以降の講座の内容をどうするか、特に各講座のテーマを中心に話し合いました。これまでに出た参加者の質問や、座談の中で見出された課題を基に、身近で感じていること、誰もが共通して考えられるようなテーマを選定できるよう、積極的な議論が展開されました。その結果、仏の願い、浄土、親鸞聖人といったことをテーマとし、さらに座談会で発言しやすいように、テーマに沿った具体的な発題も考えました。第3回以降の講座の案内は、近く参加者に発送されます。

また、第3回以降では、班別座談会のメンバー構成を組み直すことにしました。異なる顔ぶれの中で話し合うことで、新たな視野が開かれることが期待されます。

第3回講座は年が明けて1月19日に、これまでと同じ天満別院で開催されます。

門徒・住職が共に参加して、門徒会忘年会を開催

12月7日、門徒会の忘年会が大北京(京橋)で行われました。従来は門徒会員と組の役員で開いていましたが、今回は全寺院の住職にも案内を行いました。そのため総勢40名を超す参加をみて、例年以上に賑やかな会になりました。

豪勢な料理を味わいながら、普段はあまり接することのない、他の寺院の門徒や住職とも親しく話を交わせる貴重な機会を得ることができました。1年間のお互いの労をねぎらうと共に、今後いっそうの寺院、組の興隆を願って散会しました。

推進員養成講座の第2回目を開催

9月8日、同朋の会推進員養成講座の第2回目が天満別院で行われました。講座全体のテーマは「真宗の教えに聞く」ですが、各回に話し合いのテーマが設けられており、前回の「お内仏と私」に続いて、この日は「お経と私」がテーマになっていました。

今回も組内約40名の門徒の参加を得て、予定通り午後2時に開会しました。まず全員で正信偈同朋奉讃式のお勤めをした後、講師の大橋恵真師(第18組遠慶寺住職)の導入のお話がありました。お経はお釈迦様のご説法の記録であり、人生に苦を感じた者が救いを求めて聞くものである、と説明されました。そして改めてお経がいったい誰のために説かれているのかを問いかけられました。

座談会は前回と同じ5つの班に別れて行われました。座談も2回目になり、参加者は雰囲気にも慣れて、落ち着
いて発言ができている印象でした。各々の普段のお勤めの様子を紹介したり、どんな気持ちでお経を聞いているかを述べたりして、有意義な意見交換の時間を取れたと思います。正信偈はお経ではないことを知って驚いたという感想もありました。

休憩の後、各班の書記が座談会で取り上げられた課題について報告を行いました。今回は組内寺族スタッフの人数が足りず、教区スタッフにも協力を願いしました。それを受けて最後に講師からまとめのお話がありました。『仏説無量寿経』からの引用に拠りな
がら、私たちは問題が自分の外にあると考えてしまう(外道)が、実は思い通りにしたいという私の心が苦しみを作っているのであって、それに目覚めていきなさい(仏道)、ということがお経に書かれていると語られました。

第3回は報恩講シーズンを避けて、明年1月に開催されます。

所長巡回が行われる。

9月6日にリバーサイドホテルにおいて、午後6時からの組会に続き、所長巡回が行われました。

教務所から本年度の主な宗務の課題と業務報告、財務報告が行われ、教化施策等についての説明がありました。また、難波別院からも諸事業についての説明がありました。最後に質疑応答が行われ、地震・台風における被害寺院への救済措置に対する要望、若年者の参拝における配慮を求める意見等が出されました。

その後別室で懇親会が行われ、各寺院と教務所員らとの間で親しく交流を深めることができました。

門徒会勉強会で正信偈を学ぶ

9月5日午後2時より第6組門徒会の勉強会が、天満別院で行われました。組門徒会員の約30名の参加がありました。

正信偈同朋奉讃のお勤めの後、天満別院の武宮信勝輪番から、正信偈についてのお話をいただきました。その後、昨年に続いて座談会がもたれました。3班に別れて約1時間にわたり話し合いをもちましたが、参加者の各々が自分の体験を基に積極的に発言を重ねて、どの班も充実した座談ができました。

身近な正信偈のお勤めを課題とした話し合いを通して感じたことを、これからの個々の聞法生活、各々の自坊での活動に生かしていただきたいと思います。

雨衝いて北陸路での研修旅行

8月30〜31日に、摂護会(6組住職の会)研修旅行が行われました。本年は葬儀等による急な参加の取り止めが相次いで、9名という少ない人数での研修になりました。

今回は北陸の御旧跡を巡る旅行でした。初日の30日は朝バスで大阪を発ち、午後には、鯖江市の真宗誠照寺派の本山・誠照寺を訪ねました。当派では歴史的経緯から蓮如上人は祀られず、門徒の間で和讃が大切にされて来たことを聞きました。

宿泊した氷見温泉では、折りからの激しい雷雨に見舞われ、翌31日は豪雨の中での研修となりました。高岡市伏木の勝興寺は本願寺派の大坊で、数々の重要文化財から成る伽藍を参拝しました。修復中のために境内全体を拝することはできませんでしたが、かつては越中一向一揆の中心であった歴史を感じることができました。

雨の中2日にわたる有意義な研修を終えて、夕刻、無事大阪に帰着しました。