摂護会研修旅行で、瀬戸内の真宗門徒ゆかりの地を訪ねる。
- 2017年11月20日(月)18:10
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因島水軍城
8月30、31日の1泊2日の日程で、恒例の摂護会(6組住職の会)研修旅行が行われました。摂護会の研修旅行は、毎年8月の30、31日の両日を基本として行われているもので、今回は瀬戸内の真宗門徒ゆかりの地を訪れました。12名の参加(内2名は現地で合流)がありました。
今回の研修旅行は、朝バスで大阪を発ってしまなみ街道を辿る形で、最初に因島に向かいました。まず訪れたのは、瀬戸内海の交易を広く担い、石山合戦にも関わった村上海賊の因島水軍城でした。汗を掻きながら登った小高い丘の上に、城を再現した資料館があり、村上海賊にまつわる歴史資料を見学しました。

光明坊
次に生口島に渡って光明坊を訪れました。四国に流罪になった法然上人が立ち寄られたと伝えられ、承元の法難の松虫・鈴虫が晩年を送ったとされる寺院で、本堂で住職のお話を聞いた後、宝物の阿弥陀如来坐像等を拝観しました。
その日は湯坂温泉のホテル賀茂川荘に宿泊し,旅の疲れを癒やしながら、参加者の間で親睦を図りました。
翌31日は、石山合戦の際に安芸門徒ゆかりの本願寺派寺院・長善寺を訪れました。本堂で前住職から、寺史や当地の安芸門徒の信仰についてお話を伺いました。「10年も続いた石山合戦は、合戦ではなく、『石山戦争』と呼ぶべきである」という言葉が印象に残りました。
続いて庫裏に案内してもらい、数々の寺宝を見せていただきました。「進まば往生極楽 退かば無間地獄」と記された軍旗からは、石山合戦に参戦した当時の安芸門徒の仏法領の庇護に止まらない、一方ならぬ信心への覚悟が窺えました。
その後、「安芸の小京都」と呼ばれる竹原の風情溢れる町並みを散策し、名物のお好み焼きを食してから、無事帰路に着きました。

長善寺

「進まば往生極楽 退かば無間地獄」の軍旗
門徒会・組推協の総会・合同聞法会を開催
- 2017年11月20日(月)18:08
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去る6月17日、第6組門徒会並びに同朋の会推進員連絡協議会(組推協)の総会及び合同聞法会が、難波別院同朋会館で行われました。当日は約百名の参加がありました。
午後2時よりまず門徒会の総会、引き続いて組推協の総会が行われ、各々平成28年度の事業活動報告、会計及び監査報告の後、平成29年度の事業活動計画案、予算案がすべて承認されました。また組推協総会の最後には、大阪教区推進員連絡協議会設立についての説明が、王来王家駐在教導からありました。
休憩の後、3時からの合同聞法会では、山田重信組推協会長の調声の下、正信偈同朋奉讃式で勤行を行いました。そして鷦鷯律組長の挨拶の後、第17組法觀寺住職の廣瀬俊師より「浄土という故郷」という講題で法話を賜りました。私たちにとってなくてはならないものが浄土であると、具体的な資料を用いながら軽妙な語り口でお話しいただきました。
この合同聞法会は、かつての推進員養成講座終了後に、引き続き組としての聞法の機会を設けることを目的として始められたもので、今では年2回開催されています。推進員以外の方も会員として迎えており、組内の有意義な聴聞と交流の場となっています。