しゃらりん38/大阪教区教化委員会って?

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教区・ブロック・組とは?

「真宗大谷派」(本山・真宗本廟 東本願寺)は全国を20の教区に分けています。その中で「大阪教区」は、大阪府・奈良県・和歌山県の全域、そして兵庫県の一部地域で構成され、644ヶ寺の寺院・教会が所属しています。また、難波別院にある「大阪教務所」が本山の出張所として事務を管掌いたしております。

そしてその大阪教区は、地域ごとに27の「組(そ)」に分かれ、それぞれの組に各寺院・教会が属しています。

またこの組織とは別に、教区には難波別院・天満別院・八尾別院大信寺・茨木別院・大和大谷別院・堺支院(堺南御坊)の6つの「別院・支院」があり、教区と連携を取りながら活動しています。

また地域の交流を図るため、教区を市内・北摂・北河内・中河内・和泉・大和の6つの「ブロック(地域)」に分け、組教化推進部が担当して協議の場を設けています。

各寺院・教会はもとより、それぞれのレベルで日々さまざまな法要や行事、法話などが行われており、その全体が真宗大谷派の教化活動となっているのです。

大阪教区の教化体制

2017年、教化体制策定委員会の答申により、大阪教区の教化体制の見直しが行われました。

それぞれがバラバラに施策を行っていた3単位(教区教化委員会・教化センター・教区内別院)をそれぞれ「出向く教化」「学び・育て・深める教化」「集まる教化」と位置づけ(左図参照)、その3単位の連絡・協議の場として「教化検討会議」が新たに設けられました。

これによって教化事業の重複などを避け、効率的で効果的な教化施策を実施できるような体制となりました。

教区教化委員会

その中で特に「教区教化委員会」(教化委員長=教務所長)は、今までの組織より大幅な見直しが行われ、従来行ってきた教化活動に加え、策定委員会の答申にあった「出向く教化」を中心としていけるような体制に変わりました。

具体的には、6つの「専門部会」を置くこととなりました。その6つとは、教化施策部門として「儀式・法要部」「研修・講座部」「社会・人権部」「青少幼年部」、コーディネート部門として「組教化推進部」「広報・出版部」です。そして教区教化事業全体を統括し、調整するために、「総合調整局」を置きました。

総合調整局は、各専門部会の幹事6名と、教化委員長推薦の4名の委員より構成され、互選により総合調整局長を選任します。総合調整局は各専門部会の事業の精査や予算の試案作成、実行委員会の設置と人事の承認などを審議しています。

専門部は幹事を互選で任命し、それぞれの分野の教化事業を企画・実施します。また、従来どおり各専門部の元には「実行委員会」が設置され、具体的な教化施策を執り行っています。

教区教化委員会のメンバーは、すべて教区内の各寺院所属の人々(「寺族」と門徒)で構成され、大阪教務所の所員が事務方としてそれを補佐しています。

ご覧のようにたくさんの人々が教区教化委員会にかかわってくださっております。しかし、以前より委員の固定化が指摘され続けています。今後は新しい人の積極的な登用、とくにご門徒、女性の教区教化委員会への参画が望まれています。これをお読みのみなさまもぜひ、教区教化委員会にご協力のほど、よろしくお願いいたします。