圓林寺研修旅行
- 2025年10月21日(火)23:21
10月19日、圓林寺研修旅行に行ってまいりました。
最初の訪問先は、龍谷山・本願寺──いわゆる「お西さん」です。
ご案内くださったのは、統合企画室の大下さん。勤続27年の大ベテランで、ユーモアを交えながら丁寧にご説明くださいました。
御影堂・阿弥陀堂の前では、「なぜ本願寺が度重なる火災から免れたのか」という興味深いお話を伺いました。
堀川(現・堀川通)の存在もありますが、実は門徒たちが命懸けで火を食い止めたことが大きかったとのこと。
現在でも火災報知器が鳴ると、6分以内に消防車が到着するそうです。
もし東西両本願寺が火事になれば、下京区の大半が火の海になる──そんな試算もあると大下さんは教えてくだ
さいました。

次に拝見したのは、桃山時代の意匠を今に伝える「唐門」。
檜皮葺き・唐破風の四脚門で、豪華な彫刻に見入っているうちに日が暮れるほど美しいことから「日暮らし門(ひぐらしもん)」と呼ばれています。
唯一写真撮影が許されているスポットでもあり、皆さん思い思いにカメラを向けておられました
そのほか、京都三閣の一つ「飛雲閣」や、書院・能舞台・枯山水庭園などもご案内いただき、
華やかさと静寂が調和する本願寺の魅力を改めて感じました。
「次は別のエリアもぜひ訪れたいですね」との声も聞かれました。

続いて「お東さん」こと真宗本廟を参拝。
この日は東本願寺前の「お東さん広場」で手づくり市が開かれており、賑わいの中での参拝となりました。
最近ではベルギービールフェスなども開催されており、より開かれた寺院へと変化しているのを感じました。

その後、京都市内の渋滞を避け、京田辺市の普賢寺へ。
ここは徳川家康が「伊賀越え」の際に一晩を過ごしたと伝わる、歴史深い寺院です。
境内には「家康公伊賀越の道」の碑が残り、約1300年前に天武天皇によって創建されたと伝わります。
そして何よりの見どころは、京田辺市唯一の国宝「十一面観音立像」。
奈良時代の作で、1250年以上にわたりこの地で守られてきました。
近くで見ると厳しく、遠くから見ると優しい──不思議な表情を湛えた尊像です。
添乗員さんによれば、春の菜の花に包まれた境内も圧巻とのこと。また訪れたくなりますね♫

最後は大阪府枚方市へ。東海道五十七次のうちの一つ「枚方宿」を訪れました。
(東海道五十三次に、京街道の「伏見・淀・枚方・守口」を加えた全57宿場のことです。)
ちょうどNHK『ブラタモリ』でも特集されていた注目のエリアです。
見学した「鍵屋資料館」は、水陸交通の要衝であった枚方宿の歴史を紹介する貴重な資料館。
学芸員さんの丁寧な説明を受けながら、往時の宿場のにぎわいに思いを馳せました。 
盛りだくさんの行程に少しお疲れの方もいらっしゃいましたが、
帰りのバスでは恒例のビンゴ大会で大盛り上がり!
笑顔あふれる一日となりました。
一日に「お西さん」と「お東さん」──両方の親鸞聖人にお会いできるのもなかなか珍しい貴重な体験でした。
各訪問先で素晴らしいご案内をくださった皆様のおかげで、充実した研修となりました。
さて、次はどこへ参りましょうか?






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