親鸞聖人最後の手紙 ~『親鸞聖人御消息集』を紐解く(最終回)~

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12月18日(水)午後6時から「法話を考える会」が行われました。

会場は堺支院。参加者は7名でした。

講師に村上宗博先生(京都教区山城第1組・願教寺住職)を引き続きお招きし、『親鸞聖人御消息集』(親鸞聖人が門弟に宛てられた全43通からなる手紙)を学びました。

今回の講義では、第38通(自然法爾)、第40通(十二光仏)、第41通(「浄土宗のひとは愚者になりて往生す」)、第43通(親鸞聖人の遺言状)を学び、今回も法話を考える会ということで最後にご法話をいただきました。

第43通は親鸞聖人の最後のお手紙といわれ、東国の門弟に「私が死んだら哀れんで子どもたちを支えてやってくれ」と懇願した手紙です。村上先生は親鸞聖人らしくないお手紙とおっしゃっていました。

親鸞聖人は家族を捨てて、教行信証完成の為に京都に戻りましたが、最後の最後に心配されたのは子どもたちの事でした。この第43通からは親鸞聖人の親としての一面を感じる事ができました。

法話を考える会では、2017年から全9回、今一度お聖教を拝読、学習する事が重要であろうと考え、村上先生にご講義をいただき『親鸞聖人御消息集』を学んでまいりましたが、今回で最終回となりました。

私には正直難しい部分もありましたが、親鸞聖人の悲しみや苦しみなどあまり知られていなかった一面を窺い知ることでき、学ぶところの多い講義でした。

講師の村上宗博先生には、お忙しいところ、毎回京都よりお越しいただき厚くお礼申し上げます。

お聖教を学ぶという事の大切さを改めてお教えいただきました。