第11組・加藤恵

若手の会主催研修会 12月4日開催

去る12月4日、茨木別院会館1階仏間を会場に第11組若手の会が主催し、「帰敬式」をテーマとして組内のご住職・寺族の方々を対象に研修会が開催されました。当日6名が参加され、第11組若手の会会長・田牧 学氏(専想寺住職)が司会を勤められました。

今回の研修会は、柏原市・遠慶寺(大阪教区第18組)住職・大橋恵真師がご出講くださり、❝「私は正しい」。争いの根はここにある-帰依仏ということ-❞ と題し、質疑応答を交えつつ約90分ご講話くださいました。

「帰依仏ということ」を基調に、真宗本廟に掲示されていた ❝「私は正しい」。争いの根はここにある❞ という言葉との出遇いを通して、『歎異抄』後序や『唯信鈔文意』などの御聖教に訪ね、平生のご法務やご門徒との関わりの中で感じられたことなどを交えつつ丁寧にお話しくださいました。

また、9月にご逝去された寺川俊昭先生との出会いから体験されたことや、難波別院に勤務されていた頃に伊東慧明先生との出会いから学ばれたこともお話しくださいました。

参加された方々は、ノートを取るなどし、熱心に大橋師のご法話に耳を傾けておられました。

一方、運営面では、主催の若手の会は、感染防止の対応として事前にマスクの着用を参加者にお願いし、広い会所を茨木別院から貸出していただき参加者が十分間隔を取ることができるように配慮されていました。手指消毒液や非接触型体温計も別院からお借りし、体温やワクチン接種について任意で聴き取り記録し参加者名簿の作成につとめていました。

昨年来、長期にわたり感染症が続く先の見通せない不安の中、茨木別院のご協力をいただきつつ感染防止に十全に配慮し、久しぶりに聞法の場が開催されたことは、一参加者として有意義であったと感じました。

柴講 先人から‟後生の一大事のために”と相続

去る11月25日、「柴講」で真宗本廟御正忌報恩講に参拝しました。昨年来の感染症の流行と現況に鑑み、参拝方法について当番寺の長福寺様(小泉秀雄住職)が慎重に検討され、住職寺族・板谷の教行寺ご門徒が代表して参拝することと判断されました。本来ですと各寺院所属のご門徒の代表並びに板谷ご門徒に住職寺族が帯同して、貸切バスに乗車し真宗本廟まで道中を共にしていますが、感染防止の観点から昨年と同様に参拝人数を制限し、バス利用を控えての柴講参拝となりました。

今回8名が各々9時30分に参拝接待所に集合しました。東本願寺財務部のご担当職員の方から日程についての説明を受け、午前10時からの中日中に参拝しました。

11時45分から表小書院に於いて、采納式が行われました。採納式では酒井参務からご挨拶をいただき、財務部藤岡部長より記念の紋菓が小泉住職に手渡されました。(写真=下)採納式は恩徳讃斉唱し閉式しました。

その後大寝殿でお斎を頂きました。透明アクリル板が設置された一人用テーブル前に着席し、お斎は食材を生かしつつお弁当の形で用意されていて、また、けんちん汁は保信会・職員の方々が配膳くださいました。(写真=下)配膳回数が少なくなるよう工夫が施され、安心してお斎につかせていただけました。

 

お斎後、自由行動とし、参拝接待所で小泉住職が挨拶され解散しました。

人の接触を極力抑えつつ安心して参拝できるように配慮されていて、感染予防が徹底されているように感じました。

感染症の不安がある中ではありましたが、今年も無事、本山柴講で御正忌報恩講に参拝できました。

尚、柴講について2003年に『同朋新聞』に紹介されました記事を一部編集しなおし、筆者発行『敎圓寺だより』(拙寺寺報)に掲載した紙面を下に添付しました。ご一読いただければ幸甚です。

2021.11.25

円福寺前ご住職のご生前の笑顔を思い起こしつつ、私も先人が伝えてくださった「柴講」というご縁をいただき、ご門徒と共に毎年の真宗本廟報恩講参拝を継続し大事に相続してまいりたい、と改めて思いました。

 

 

柴講で真宗本廟報恩講参拝(11/25)

去る11月25日、真宗本廟報恩講に「本山柴講」で参拝しました。例年、ご門徒に住職・寺族が帯同し、25名ほどで貸切バスにて上山していましたが、今年は、新型コロナウイルスの感染症流行の状況に鑑み、当番寺の長德寺様(佐藤和代 代務住職)を中心に、どのような形で参拝するのか、事前に慎重に検討されました。今回は各寺院を代表し6名が参拝し、燃料懇志をお供えしました。9時30分に参拝接待所に各々が集合し、10時からの中日中のお勤め(御影堂)に参拝しました。その後、表小書院において「採納式」に参列し、大寝殿でお斎を頂きました。

中日中参拝

参拝接待所や御影堂の入口など各所に消毒除菌スプレーが設置されていました。御影堂の参拝席は、一定の距離が設けられいて、入退場の動線も職員の方が誘導くださり、安心してゆっくりと参拝させていただきました。

採納式

齋藤参務より記念の紋菓が贈られました(表小書院)

財務部の職員の方より案内いただき、表小書院にて採納式に参列しました。

参務 齋藤 財務長から、200年近く続いてきた柴講の伝統についてお話をいただき、柴講参拝と燃料懇志のお供えに対して謝辞を頂きました。

齋藤 参務から当番寺 長德寺様(佐藤和代 代務住職)に記念品の紋菓が授与されました。

式の後、表小書院において、財務部 藤岡部長としばし歓談しました。

 

お斎

大寝殿では、一人用のテーブルと椅子が十分な間隔が開けられ配置されていました。さらに、テーブルの周囲は飛沫防止パーティション(アクリル板)で囲まれ、感染対策の工夫が図られていました。

土肥参務からのご挨拶ののち、全国からの参拝者の方と一緒にお斎を頂きました。

今年は折詰のお斎でしたが、献立の一部は、大根は愛知県御華束講・椎茸は大分県椎茸講・蓮根は愛知県蓮友講など、毎年とかわらず進納されたお斎材料で調理されていました。また、けんちん汁は、保信会の方により配膳されました。

感染症防止対策が十分に図られ、安心してお斎を頂きました。(大寝殿)

お斎に先立ち土肥参務からご挨拶がありました。(大寝殿)

朱塗りのお膳は、1895年(明治28年)に両堂再建された後、石川県輪島にて桜材を使用して調製されたとのことです。(「お斎の栞」より)

 

 

コロナウイルス感染症の流行の終息が見通せず、様々に不安を抱いて生活する状況ではありますが、参拝の受け入れに際し、十全に感染予防対策が講じられていて、また、職員の方々が丁寧に案内くださり、ゆっくりと報恩講に参拝することができました。おおよそ200年伝承されてきた「柴講」の歴史の中には、昭和15年からしばらくの間、薪の統制により途絶えた時期もあったと伝えられています。今年は、新型コロナウイルス感染拡大が懸念される状況の中、報恩講に参拝するご縁をいただきました。採納式で齋藤参務のお話を伺い、時々に困難な時代を超えて、先人先達から伝えられてきた「柴講」を今後も有縁の方々と共に大切に受け継ぎ、次代に伝えてまいりたいと、改めて感じました。

第10組・11組女性聞法会【共同教化】開催(9/29)

去る9月29日、茨木別院本堂を会場に第10組・11組両組の坊守会が共催し、「問いと共に歩む生活を」をテーマに、共同教化を念頭に女性聞法会が開催されました。コロナウイルス感染が懸念される状況の中、開催に当たり、参加者にマスクの着用、消毒・除菌、更に検温をお願いし、また、広い本堂をお借りし、席の間隔を十分に取り、扉を開放するなどの感染予防の対策が十全に図られました。女性寺族・女性門徒を中心に両組の住職を含め約30名が参加されました。第11組坊守会・水尾幸子会長(玄通寺様)が司会を務め、冒頭、茨木別院髙木文善輪番よりご挨拶を賜り、今回の講師・三浦紀夫氏より約90分に亘り、お話しをいただきました。最後に第10組坊守会・桑田喜代子会長(長賢寺様)が閉会の挨拶をし、滞りなく聞法会を終えました。

 

ご自身の人生の歩みからいただかれた問いを熱心にお話しくださいました。講師・三浦氏

悲しみに寄り添う

講師・三浦紀夫氏は、真宗大谷派僧侶で現在、福祉施設に勤務される一方で「NPO法人ビハーラ21」の理事・事務局長、上智大学グリーフケア研究所非常勤講師、花園大学文学部非常勤講師を勤ておられます。三浦氏は在家のご出身で父親を亡くされた時に抱かれた問いをもち続けられ、縁あって志願され大谷派教師となられ、僧侶としてグリーフケア・悲しみに寄り添うことを大切に歩みつづけられておられます。ご自身が歩んでこられた人生を振り返られ、僧侶として儀式の場のみならず、平生よりご門徒や有縁の方に寄り添うことの大切な意義を、ご自身の体験を交え、具体的に丁寧にお話しくださいました。

 

お話しを拝聴し、僧侶やお寺に願われていることを改めて見つめなおす機会をいただきました。他方、両組の坊守会の共催で、茨木別院のご協力を得つつ、感染予防を徹底し、女性聞法会が実現に至ったことは、今後の自坊においての仏事等を勤める際の参考となりました。こういう時節であるからこそ、聞法の場を開くことの意義を今一度考えてみる大事な機縁であると感じ得ました。

「柴講」真宗本廟報恩講参拝(11月26日)

去る11月26日、「柴講しばこう」として、第11組山中6ヶ寺の寺族・ご門徒並びに教行寺様板谷のご門徒、24人が揃って真宗本廟報恩講に参拝しました。

鸞恩くんもいっしょに集合撮影(於:御影堂前)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

午前10時からの日中法要に参拝し、11時から表小書院おもてこしょいんにて採納式さいのうしきに出席しました。採納式では八島財務長より柴講参拝と燃料懇志に対し謝辞が述べられ、記念に紋菓もんかを頂戴しました。

その後、大寝殿にて全国からお越しの参拝者の皆様とともにお斎を頂きました。

保信ほしんかいの方々が配膳くださいました。(於:大寝殿)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お斎の後、渉成園しょうせいえん散策等各々に自由行動とし、午後2時30分御影堂前に集合し、貸切バスにて帰路に就きました。

一緒に渉成園を散策したご門徒からは、口々に紅葉を愛でる声が聞かれました。

 

柴講で御正忌報恩講に上山

去る11月26日、柴講で大阪教区第11組の対象寺院のうち6ヶ寺の住職寺族・門徒24名がバスにて、真宗本廟御正忌報恩講に上山しました。【本山柴講について】

御影堂前にて集合撮影

境内受付テントでは大阪教区のブースが設置されていて、大阪教務所並びに難波別院の職員の方々が出迎えてくださいました。

御影堂において午前10時からの日中のお勤めに参拝し、引き続いて表小書院において採納式に揃って出席しました。

採納式では、内局を代表して八島財務長より柴講燃料懇志に対して謝意が述べられ、今年の柴講当番寺の榮久寺・岩﨑芳純住職に記念の紋菓が手渡されました。

その後、大寝殿で全国から参拝にこられた方々と一緒にお斎を頂きました。

お斎を頂いた後、各々で紅葉の渉成園や境内を散策し午後2時30分に帰路に就きました。

今回、上山されたご門徒から報恩講の由来や真宗本廟の歴史など様々な質問をいただき、あらためて私にとって「真宗本廟とは何か」を問う機縁をいただきました。

紋菓を受け取る岩﨑住職・表小書院にて撮影

保信会の方々を中心にお斎を配膳くださいました・大寝殿にて撮影

大阪教区より全員に参拝記念品を頂きました

「本山柴講」で上山

さる11月25日(土)第11組山間部の対象寺院のうち6ヶ寺の寺族とご門徒24人が「本山柴講」で御正忌報恩講に参拝しました。その様子を紹介します。【本山柴講について】

赤本くん・蓮ちゃん・鸞音くんとともに記念撮影(御影堂前にて)

早朝より貸切バスにて出発し、午前9時30分に本廟に到着しました。

白洲には大阪教区の参拝受付ブースが設置され、大阪教務所・森次長をはじめ所員・難波別院職員の方々が対応くださり、トートバックなどの記念品を頂きました。

大阪教区の受付専用テントが設置されていました(白洲)

10時から御影堂においての「中日中」のお勤めに参拝し、正午から表小書院での「採納式」に揃って出席しました。

「採納式」では、八島昭雄財務長(参務)から柴講参拝に対して謝意の言葉をいただき、代表して当番寺・圓福寺、藤川泰彦住職に記念品の紋菓が手渡されました。

八島参務から紋菓を授与されました(表小書院にて)

引き続き、大寝殿に場を移し、全国から参拝されたご門徒とともにお斎をいただきました。

保信会の方々が中心となってお斎を配膳くださいました(大寝殿にて)

その後、渉成園(枳殻庭)を散策するなど、それぞれ自由行動し午後3時帰路に向かいました。

70代後半のご門徒が、「柴講としての参拝は、今回が最期かもしれない(各寺院2名ほどが順番に参拝なので)と思って参加しました。父母も本廟に収骨されていることを思いつつ、ゆっくりとお参りしました。」と語られたことが印象に残りました。

 

 

 

 

 

 

第3期推進員養成講座 始動

さる10月7日(土)、茨木別院を会場に「真宗入門講座:共に教えを聞く会」を統合テーマに推進員養成講座の前期講習の第1回目が「お寺に集まろう」をテーマに開催されました。前回の推進員養成講座から約20年ぶりとなります。第11組の寺院所属ご門徒45人が応募され、今回そのうち42人が参加されました。また、講師の松山正澄師(第19組正受寺前住職)をはじめ藤井真隆氏(第2組即應寺副住職)・久世見証氏(第4組常榮寺候補衆徒)の教区スタッフ2人と11組役員スタッフ6人に加え組内寺院寺族5人がスタッフとして参加しました。今回の開催にいたるまでご講師・教区スタッフ並びに王来王家教区駐在教導、役員スタッフを中心に4回に亘り会議の場がもたれました。当日の模様を紹介します。

午後1時から受付が開始し、午後1時30分から真宗宗歌斉唱の後、玉井久之組長(遍照寺住職)が導師のもと、『正信偈』を参加者全員で唱和しました。勤行後、組長から今回の推進員養成講座の趣旨説明が行われました。

その後、5班にわかれ座談の場がもたれました。座談は、「お寺よりも先祖のお墓?」をお題にスタッフが各班司会・記録として加わり、約50分行われました。

座談を受けて、ご講義をされる松山師

座談後各班スタッフが集まり座談で出た話題のうち代表的な課題を抽出し、午後3時10分から松山師からご講義をいただきました。

午後4時30分に全員で恩徳讃を斉唱し、第1回目の前期講習を終えました。

閉会後、ご講師・スタッフが集まり、今回の運営面や内容など多岐にわたり振返り様々な意見が出されました。意見を集約し課題として第2回目(12月9日)以降に反映していくことが確認されました。

 

雑談からはじめる座談会のススメ

さる1月28日、午後4時から茨木別院フリールームにおいて組会が開かれました。組内の住職・「寺族」11人が出席されました。組会の後、午後5時からは「寺族」研修会が開催されました。今回は、大阪教務所から竹中慈祥駐在教導にお越し願い「雑談からはじめる座談会のススメ」と題し、主旨の説明等を含め、約80分のプログラムを体験しました。その後、場所を移し新年の懇親の場が設けられました。

門徒戸数調査票記入提出の要点と諸注意点を組長説明

組会では、玉井久之組長(遍照寺住職)から第3回門徒戸数調査票(中央門徒戸数調査委員会)の記入と提出について要点と諸注意点の説明がされました。また、推進員養成講座の次年度実施に向けて概要が説明され、出席者からの質問に組長が対応されました。

組門徒会研修会「お茶の間相談室Q&A」活用を予定

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研修会の冒頭、「座談」の心得(ルール)をわかりやすく説明くださいました(正面・竹中駐在教導)

一方、「寺族」研修会では、教区が展開している「同朋の会推進サポート事業」の発起人である竹中駐在教導の指導により、2班に分かれて「座談会」を体験しました。司会者が「お茶の間相談室Q&A」と書かれたA4用紙の表(おもて)面に記載された今回のお題(質問)「お仏壇がきもちわるい?・・・」を読み上げ座談がはじまりました。司会者と参加者のそれぞれの心得(ルール)は数項目のみ、というシンプルな内容でした。2班共に普段、法務において感じていることからはじまり、脱線しつつ、座談会が自由な発言(おしゃべり)の場と化し、会話が弾みました。最後に竹中駐在教導から用紙裏面の答え(一例)が朗読されました。

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肩肘張らず脱線しつつ会話は弾みました(座談会)

 

 

座談後、竹中駐在教導は、映像と資料を交えつつ、御自坊や教区内のお寺の同朋の会でも「お茶の間相談室Q&A」が活用されている実績やその効果について、また「何でも話せるお寺」の見出しで『月刊住職』(㈱興山舎発行)で取り上げられたことなど、具体的にお話しくださいました。

今回の「寺族」研修会での学びを踏まえ、2月20日開催の「組門徒会研修会」ではじめて「座談」形式を取り入れる予定です。

「推進員養成講座」実施に向けて

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資料をもとに、詳しく説明くださいました。

12月16日(金)午後5時から、茨木別院フリールームにおいて、組役員会が開かれました。正副組長・組門徒会長をはじめ役員8人が出席しました。

大阪教務所から竹中駐在教導にお越し願い、第11組において向後、「推進員養成講座」を開催していくにあたり、講座の概要や進め方、他の組の取り組みについて約1時間、詳しくご説明いただきました。出席者からの質問にも丁寧に対応くださいました。

役員会として、「推進員養成講座」実施に向けて組事業を進めていくことが確認されました。

真宗本廟両堂等御修復完了奉告法要に参拝

去る11月20日、組内住職・「寺族」・ご門徒、24名が貸切バスにて「真宗本廟両堂等御修復完了奉告法要」に参拝しました。その様子を紹介します。

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御影堂前にて撮影

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お昼前に東本願寺に到着しました。境内白洲においてオープニング(12時20分~)「加賀献木木遣り行列(写真=下)」が小松教区・大聖寺教区の皆様によって行われ、続いて御影堂において、仏教讃歌『組曲廟堂頌』が合唱されました。

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午後1時から富田参務が内局挨拶され、引き続き安富信哉教学研究所長の記念法話がありました。明治28年(1895)4月落慶式の様子を小泉八雲が記した『旅の日記』に触れ、「明治度の両堂再建は門信徒の方々の尽力によってが果たされた」、にもかかわらず当時「仏教はいまや衰退しつつあると考える人もいた」などの八雲の記述が紹介されました。記念法話の後、真宗本廟両堂等御修復完了奉告法要逮夜のお勤めにお参りいました。

参拝を終え、夕刻、嵐山にて懇親の場が設けられました。

「御修復奉告法要に参拝でき、私たちの先人・先達のご苦労に思いを馳せる機縁となった。」

一方

「満堂の御影堂で法要に参拝して、今回の御修復は、全国の門信徒の尽力の賜物であったと実感した。」

また

「全国から多くのご門徒がお参りされ、他の教区のご門徒と話す機会に恵まれた。」

「今日、参拝して感じたことを家族に伝えたい。」

など様々な声を聞くことができました。

「真宗本廟両堂等御修復完了奉告法要」団体参拝をご縁として、組内の住職・「寺族」・ご門徒の貴重な交流の場となりました。

 

この島のことを忘れないでほしい!長島愛生園歴史館見学

10月14日、11組 若手の会(小野 朗 会長)が主催し、人権学習を目的に1日研修を実施しました。今回、組内の住職・坊守・寺族8人が参加し、長島愛生園歴史館(岡山県瀬戸内市邑久町)を見学しました。途中、備前長船刀剣博物館(瀬戸内市長船町)を見学し、牛窓オリーブ園に立ち寄りました。

研修の目的地の長島愛生園歴史館では国立療養所長島愛生園の職員・森 範子さんが約2時間にわたり丁寧に案内くださり、歴史館展示施設を見学し周辺の史跡を巡りました。その模様を紹介します。

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秋晴れの下、瀬戸内を背景に。牛窓オリーブ園にて撮影。

 

歴史館、人権について学びを深める数々の貴重な史料展示

歴史館の医学展示室では、展示パネルと展示物を示して、ハンセン病とその治療の変遷、後遺症について詳しく説明くださいました。一方、常設展示室では、展示物を紹介しつつ、療養所の沿革・国が行ってきた隔離政策について詳しく解説くださいました。さらに、第1・第2映像室では、ハンセン病とその歴史についてや、入所されている方の証言を映像を通じて視聴しました。ほかにも入所者の方々の絵画や陶芸作品など、ハンセン病、長島愛生園の歴史を通じて人権について学びを深める数々の貴重な史料が展示されています。その後、歴史館周辺の「収容桟橋」「収容所」「監房」「目白寮跡」「納骨堂」を案内くださいました。館内の展示はもちろん、周辺の遺構は、入所された方々が直面された厳しい環境を物語っていて、訪れた一人ひとりに偏見・差別について考える機会を与えてくれます。

常設展示室にて

常設展示室では国のハンセン病施策と長島愛生園での出来事を中心に紹介されています。

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職員の森さんの丁寧な説明に参加者は熱心に聴き入りました。医学展示室にて。

 

ハンセン病の歴史から学べることたくさんある

森さんは、

「偏見・差別のない世界をつくりあげていくために、ハンセン病の歴史から学べることはたくさんあると思います」

「歴史館を訪れた人々がハンセン病について正しく理解をいただき、お帰りになって家族や友人に正しく伝えていただければ有難い」

「歴史館を多くの方に見学いただき、この島のことを忘れないでほしい」

と語られました。

参加者のほとんどが初めての訪問でしたが、丁寧な案内をいただきハンセン病について正しい理解を深める機会となりました。そして、今回の研修は、フィールドワークを通して有意義な人権学習の場となりました。

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今も昔も変わることのない瀬戸内海国立公園の眺望。入所された方々はどんな思いでこの景色を眺めたのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

?長島愛生園歴史館 

所在地:岡山県瀬戸内市邑久町虫明6539

電話:0869-25-0321(代表) 

ホームページ:http://www.aisei-rekisikan.jp/

 

 

暮らしと帰敬式「寺族」研修会開催

去る6月25日、茨木別院フリールームを会場に組会が開催されました。組会に引きつづき、「寺族」研修会の場がもたれました。組会では、5月21日に難波別院で開催された「第42回教区同朋大会」の参加状況などが報告され、次年度の教区同朋大会に向け、組としてよりご門徒が参加しやすい方途について話し合われました。

身振り手振りをまじえ、白熱したご講義をいただきました(筆者感想)

身振り手振りをまじえ、白熱したご講義をいただきました

一方「寺族」研修会は、ご講師として、ご本山研修部長の譽田和人師にお越しいただきました。「暮らしと帰敬式」と題し、約70分お話をくださいました。

弱さに気づいていくことこそが平等の中に生きていく力に

譽田師は、暮らしの中で誰しもがかかえる「不安」こそが、生きていくうえでの「エネルギー」すなわち思いを超えた「用き(はたらき)」を感じ得る大切な事柄。そして、「不安」とは外との接点であり、「弱さ」において人は「平等」であり、「弱さ」に気づいていくことこそが、「平等」の中に生きていく力になると話されました。随所に、師の歩まれた人生や宗務において感じられたことを率直に語られ、わかりやすくご講義くださいました。最後に帰敬式の意義と今後の展望についてお話しくださいました。

組内、住職「寺族」11人が参加され、ノートを取るなど、熱心に聴講される姿が見受けられました。限られた時間でしたが、意義深い研修となりました。

 

 

 

教区同朋大会(5/21)音楽勤行最終リハ行われる

午前の部リハ

午前の部のリハーサルの様子

「大阪教区同朋大会」(今週21日(土)開催)がいよいよ目前に迫りました。

前回12日(木)に引きつづき、本日17日(火)、同朋大会音楽勤行の練習並びにリハーサルが、当日調声なさる宮浦教務所長が終始お立ち会いくださる中、大会実行委員藤澤敦子氏(第16組浄興寺住職)のご指導により、会場である難波別院の本堂において行われました。

教区各組から勤行合唱に参加される方々約40人が集い、藤澤氏が指揮をされ、外川千恵子氏(第26組蓮行寺坊守)の伴奏により、午後4時から、全体練習が行われました。

その後、午前の部・午後の部、各々個別に、本堂外陣で本番さながらに最終リハー

午後の部リハ

午後の部のリハーサルの様子

サルが行われました。

当日の本堂外陣の立ち位置や、合唱時の諸注意点などが詳細に亘り、確認されました。

1時間30分という限られた練習時間でしたが、真剣に最終リハーサルに臨まれる皆様の気迫が伝わってきました。

第11組 門徒会研修会 開催

研修会講師に松山正澄師

2月15日、茨木別院1階会館ホールにおいて、組門徒会研修会が開催されました。岸田親三氏(組門徒会副会長)の開会挨拶にひきつづき、同朋の会教導の松山正澄師(第19組正受寺前住職)から約1時間30分、ご法話をいただきました。師は、「生・老・病・死」について、日頃のご法務などでご門徒に接しられ、感じられたことや体験されたことを、お聖教のおことばにたずね、わかりやすくお話しくださいました。松山師のご法話を熱心に聞き入る参加者の姿が見受けられました。

参加者は松山師のわかりやすく丁寧なご法話に聞き入りました

指定同朋の会、3回目実施

今回の研修会は、前回、昨年8月25日の開催にひきつづき、大阪教区の指定同朋の会として第3回目の実施となりました。次回の開催は、8月を予定しています。

組門徒会員、組内住職・寺族23人が参加されました