戦争展フィールドワーク(鶉野飛行場跡)
- 2021年10月09日(土)1:21
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当時は自力発電所として使用されていた巨大防空壕内。現在は内部を整備しシアターとして活用。
戦争展実行委員会は、10月4日(月)兵庫県加西市にある鶉野飛行場跡にてフィールドワークを行いました。
当初昨年度の1月に鶉野飛行場跡へのフィールドワークを予定していましたが、新型コロナウイルス感染拡大の為延期。次に予定した6月も再び延期となり、今回3度目にしてやっと鶉野飛行場跡を訪れる事ができました。会議もオンラインが多く、久しぶりに委員の皆さんと顔を合わせました。
昭和18年(1943年)、鶉野に優秀なパイロットを育てるため姫路海軍航空隊がつくられ、鶉野飛行場ができました。鶉野には今も当時のまま残る1200メートルの滑走路、その周りには防空壕、機銃座、爆弾庫などが残っています。
加西市歴史街道ボランティアガイドの高見さんの案内で鶉野飛行場跡周辺に点在する戦争遺跡を回りました。
鶉野平和祈念の碑苑→法華口駅→爆弾庫跡→衛門前防空壕跡→
対空機銃座跡→巨大防空壕跡(シアターを鑑賞)→備蓄倉庫(紫電改の実物大模型)
季節外れの暑さと虫の多さは想定外でしたが(帽子と虫よけを持っていけばよかったと後悔…)、13:30から16:00までの約2時間半、しっかりとフィールドワークを行う事ができました。約2時間半の間にこれだけ多くの戦争遺跡を回れる場所はなかなかないのではないでしょうか。戦後76年がたち、戦争の記憶の風化が進んでいますが、この鶉野という地にはには実際に戦争が行われていたという足跡が残っていました。
今回コロナ禍の中でのフィールドワークという事で多少不安もありましたが、実際に現地に行かなければ学べないものが多くあったように思います。防空壕などの内部を見学するなど貴重な経験もさせて頂き、改めて戦争について考えるいい機会となりました。
ガイドの高見さん、暑い中丁寧に案内して頂き本当にありがとうございました。
次回の戦争展パネル展(2022年3月頃予定)は、今回行ったフィールドワークをを中心に考えています。興味のある方はぜひお越し下さい。
戦争展「史実は平和へのメッセージ ~無名な人々の姿~」開催中です
- 2021年03月13日(土)23:12
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今月3月13日(土)から3月28日(日)まで、御堂会館1階エントランスにて、戦争展「史実は平和へのメッセージ ~無名な人々の姿~」を開催しています。
各日9時~17時、入場無料でどなたでもご覧いただけます。よろしくお願いいたします。
2020年度戦争展開催のお知らせ
- 2021年02月16日(火)13:02
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2019年度「社会問題を考える会」現地学習② ~加西市~
- 2020年02月04日(火)20:40
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二日目の午後からは姫路海軍航空隊鶉野飛行場跡のある加西市へと向かいました。
田園風景の広がる中を車で進むと、長さ1200メートルの滑走路跡が残っていました。
昭和18年、鶉野に優秀なパイロットを育てるため姫路海軍航空隊がつくられ、鶉野飛行場ができました。昭和20年には、神風特別特攻隊白鷺(はくろ)隊が編成され、63名の若者が命を失いました。
この飛行場跡周辺には、防空壕、機銃座、爆弾庫などの戦争遺跡も残されています。特に防空壕は数多く点在していて、このような場所は全国でも珍しいのではないでしょうか。残念ながら防空壕の中は見学できませんでした(ガイドの予約が必要だそうです)。
戦後70年以上が経ち、実体験として戦争を語り継ぐ方も徐々に減ってきています。今後このようなかつての戦争を物語る戦争遺跡が、戦争の歴史を後世に伝える為に重要な役割を果たすと思われます。
今回の現地学習はゆっくりとした行程だったので、ひとつひとつ十分に見学ができ、多くのことを学び感じとることができました。有意義な二日間でした。

【平和祈念の碑】平成11年、特攻隊で生き残った人たちと地元の人たちによって建てられた

【機銃座】当時ここに機銃が据え付けられ、飛行場の防空を担っていた 現在は映画「男たちの大和」の撮影に使用された実物大の模型が装着されている

【爆弾庫】壁70㎝、天井1mもある分厚いコンクリートでつくられ、爆弾や機銃弾などが貯蔵されていた

【巨大防空壕】長さ14.5m、幅5m、高さ5mの基地内最大の防空壕で、中には自力発電機を備えていた
2019年度「社会問題を考える会」現地学習① ~舞鶴~
- 2020年02月04日(火)20:39
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21組では、1月30日(木)~31日(金)に「社会問題を考える会」現地学習を行いました。社会問題を考える会では年に一度現地学習を実施し、今までに東京・長崎・広島・岐阜を訪れ、昨年は沖縄へ。今回は引き揚げのまち舞鶴へ向かいました。参加者は6名でした。
昭和20年(1945)第二次世界大戦の終結にともない、当時海外に残された日本人は660万人以上ともいわれ、これらの方々をすみやかに帰国させなければならなくなりました。これを「引き揚げ」といいます。舞鶴港は、政府が指定した引き揚げ港の一つとして、昭和20年10月7日第一船の入港から、昭和33年(1958)9月7日の最終船まで、実に13年間の長きにわたり、その使命を果たしました。
(舞鶴引揚記念館パンフレットより)
集合場所の堺南御坊を出発した時は快晴でしたが、途中から雨が降り出し、残念ながら雨の中でのフィールドワークとなってしまいました…。初日は舞鶴赤レンガパークと北吸トンネルを訪れました。

【舞鶴赤レンガパーク】旧海軍の軍需品や水雷倉庫として建てられたものが多く、8棟が重要文化財に指定されている

【北吸トンネル】 明治37年に軍港引込線として設けられたトンネルで、現在は自転車・歩行者道路として活用されている
二日目は朝から今回の現地学習のメインである舞鶴引揚記念館へ見学に向かいました。
館内は資料や写真などが非常に分かりやすく展示されていて、引揚船の模型、抑留生活体験室、歓迎アーチと引揚桟橋を再現したものもありました。終戦後旧ソ連によって連れて行かれた日本人のシベリアでの抑留生活、舞鶴港での引き揚げの様子は想像してる以上に悲惨なもので、非常につらく心が痛みました。戦争の歴史を学ぶという事はつらく目を背けたくなる時もありますが、しっかりと向き合って学び、このような悲惨な歴史があったという事を伝えていかなければならないと強く感じました。
完成!十六連の念珠 ~念珠講座~
- 2019年12月23日(月)10:48
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長時間本当にお疲れ様でした。
12月19日(木)、15時から「手作り念珠講座」が開催されました。会場は堺支院(堺南御坊)。
第1回目は髑髏(どくろ)念珠、
第2回目は腕輪念珠、
今回第3回目は略念珠(天然石)を作りました。今までで最も多い16名の方が参加して下さいました。有り難うございました。
ものによっては玉の穴が小さくなかなかヒモが通らなかったり、角結びがうまく結べなかったり、皆さんとても苦労されていました…。終了時間に間に合うかハラハラしましたが、根気強く頑張って頂き、参加者全員が時間内に念珠を完成させることが出来ました。
最後に出来上がったお念珠を手に、全員で恩徳讃を唱和しました。スタッフも含め自然と顔がほころんでいた様な気がします。苦労されて作られた分、愛着を持って使って頂けると思います。
親鸞聖人最後の手紙 ~『親鸞聖人御消息集』を紐解く(最終回)~
- 2019年12月23日(月)10:47
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12月18日(水)午後6時から「法話を考える会」が行われました。
会場は堺支院。参加者は7名でした。
講師に村上宗博先生(京都教区山城第1組・願教寺住職)を引き続きお招きし、『親鸞聖人御消息集』(親鸞聖人が門弟に宛てられた全43通からなる手紙)を学びました。
今回の講義では、第38通(自然法爾)、第40通(十二光仏)、第41通(「浄土宗のひとは愚者になりて往生す」)、第43通(親鸞聖人の遺言状)を学び、今回も法話を考える会ということで最後にご法話をいただきました。
第43通は親鸞聖人の最後のお手紙といわれ、東国の門弟に「私が死んだら哀れんで子どもたちを支えてやってくれ」と懇願した手紙です。村上先生は親鸞聖人らしくないお手紙とおっしゃっていました。
親鸞聖人は家族を捨てて、教行信証完成の為に京都に戻りましたが、最後の最後に心配されたのは子どもたちの事でした。この第43通からは親鸞聖人の親としての一面を感じる事ができました。
法話を考える会では、2017年から全9回、今一度お聖教を拝読、学習する事が重要であろうと考え、村上先生にご講義をいただき『親鸞聖人御消息集』を学んでまいりましたが、今回で最終回となりました。
私には正直難しい部分もありましたが、親鸞聖人の悲しみや苦しみなどあまり知られていなかった一面を窺い知ることでき、学ぶところの多い講義でした。
講師の村上宗博先生には、お忙しいところ、毎回京都よりお越しいただき厚くお礼申し上げます。
お聖教を学ぶという事の大切さを改めてお教えいただきました。
帰るところがある ~法話を考える会~
- 2019年09月20日(金)22:51
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第21組では、9月18日(水)午後6時から「法話を考える会」が行われました。
会場は堺支院。参加者は11名でした。
現在「法話を考える会」では、講師に村上宗博先生(京都教区山城第1組・願教寺住職)を招き、『親鸞聖人御消息集』(親鸞聖人が門弟に宛てられた全43通からなる手紙)を学んでいます。今回で第8回目となります。
前半は『親鸞聖人御消息集』の第28通・第30通・第34通・第35通を学び、後半は「法話を考える会」ということで、法話をして下さいました。
「衣・食・住」の中で一番大切なものは何か?
「住」が一番大切である
着るもの食べるものは何とでもなる
心の問題で、帰るところがなければ生きていく気力がなくなる
真宗では帰るところ(極楽浄土)があるというのが大きな救い
今生きていくことの支えになっている
私は村上宗博先生の法話を初めて聞きましたが、誰が聴いても非常に分かりやすい法話で勉強になりました。
村上宗博先生有難うございました。
次回は12月を予定しています。
「祈りの念仏」と「感謝のお念仏」
- 2019年07月07日(日)23:25
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7月5日(金)、14時30分から第21組主催による「第39回夏季仏教講座」が開催されました。会場は堺市産業振興センターイベントホール。
今年は600名の方が参加して下さいました。暑い中、今年も多くの方々にお越しいただき深く感謝しております。
会場ロビーでは、昨年に続き被災地復興応援として、植物の絵を販売いたしました。ご協力ありがとうございました。売り上げは全額寄付させていただきます。
講師は淺田恵真さん(龍谷大学名誉教授・大阪教区因念寺住職)。「祈りの念仏」と「感謝のお念仏」を講題にお話下さいました。
淺田恵真さんの恩師土橋秀高先生は苦脳の人生を歩まれ往生されました。
「両親(おや)おくり妻さきにゆき 子のいそぐ あかねの雲は美しき哉」など土橋秀高先生の遺品の句を紹介されながら、「祈りの念仏」と「感謝のお念仏」の違いを明らかにして下さいました。「あかねの雲は美しい」という喜びは単にお浄土の讃嘆ではなく、苦難という雲が浄土の光に照らされて、光雲として輝いている喜びであるとおっしゃっていました。
淺田恵真さんありがとうございました。
【7月5日】第39回夏季仏教講座開催します
- 2019年06月25日(火)12:18
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【第39回夏季仏教講座】
日時 2019年7月5日(金) 開場14時/開演14時30分
講師 淺田恵真さん
講題 「祈りの念仏」と「感謝のお念仏」
会場 堺市産業振興センターイベントホール
主催 真宗大谷派大阪教区第21組
【プロフィール】1945年大阪府生まれ。現在、龍谷大学名誉教授・本願寺派宗学院講師・行信教校講師・本願寺派勧学 博士(文学)・大阪教区因念寺住職。
【メッセージ】私の恩師「土橋秀高先生」は60歳で依頼退職されて後、奥様が亡くなられ、自坊が全焼し、ご子息までもが自死され、結果、お孫さんとも別れねばならない後半生を過ごされました。そのような中にあってお念仏を喜び「今はただ、何思うすべも無し 恩愛のきずなを絶ちて 念仏もうさん」との句を残して往生されました。その苦難のご様子と、先生のお念仏の喜びを紹介したいと思います。
第39回夏季仏教講座の開催がせまってまいりました。
第21組では、6月24日(月)17時より、夏季仏教講座実施委員会が開かれ、最終打ち合わせが行われました。
講座はどなたでも聴講できますので、お気軽にご参加ください。
お問合せは、第21組各寺院または代表:浄得寺(072-233-2485)まで、おたずねください。
第39回夏季仏教講座
- 2019年05月02日(木)21:48
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今年も第21組主催による夏季仏教講座が開催されます。
【第39回夏季仏教講座】
日時 2019年7月5日(金) 開場14時/開演14時30分
講師 淺田恵真さん(龍谷大学名誉教授)
講題 「祈りの念仏」と「感謝のお念仏」
会場 堺市産業振興センターイベントホール
主催 真宗大谷派大阪教区第21組
どなたでもご参加いただけます。講座のお問合せは、第21組各寺院または代表:浄得寺(072-233-2485)まで、おたずねください。

5月1日に行われた夏季仏教講座実施委員会
正信偈写経講座
- 2019年02月25日(月)1:52
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第21組「手作り学習会」では、寺族と門徒が一緒に何かを作る、作業することにより、共に学び共感できる場を作ることを目的として、いろいろな事を企画しています。
第1回目は「お念珠作り」、
第2回目は「うでわ念珠作り」、
今回第3回目は…
「写経」。
2月22日(金)、15時より堺支院を会場として「正信偈写経講座」が行なわれました。参加者は10名。
※正信偈は経典ではないので写経講座より書写講座が相応しいかもしれませんが、御門徒に分かりやすくするために、あえて写経という言葉を使いました。
まず参加者の皆さんと正信偈をおつとめし、次に21組組長の松井さんが今回練習する正信偈の冒頭部分を説明して下さいました。
その後、お手本を見て筆ペンで練習していきます。
今回、篆書・隷書・楷書(2種類)・行書・草書の書体のお手本を用意し、好きな書体を書いていただきました。
皆さん静かに一文字一文字集中して書かれ、あっという間に終了時間になってしまいました。
いつもおつとめしている正信偈を書くことによって感じて頂けたかと思います。
ご参加いただきありがとうございました。
推進員とは何か?
- 2019年01月17日(木)12:43
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1月15日(火)、16時から第3期推進員養成講座「懇談・懇親会」が開催されました。
21組では昨年7月1日に後期教習を終え、24名の方が新たに推進員になられました。
この「懇談・懇親会」は、昨年9月に予定していましたが、台風21号の影響で延期となり、今回改めて開催する運びとなり、推進員、スタッフ、教務所職員、推進員養成講座で講師をしていただいた高橋法信さん、多数の方が参加してくださいました。
はじめに堺支院において懇談会が行われ、組長、推進員活動検討会委員の原さん、松本さん、高橋法信さんの順にお話頂きました。
新しく推進員になられた方も、何をしたらいいのかわからないという方が多いのではないでしょうか。
松本さんは「推進員になって何をしたらいいのかわからなかった。まず自分自身で聞法を聞きに行こうと思った。」と述べられ、また原さんは「難しく考えないで、とにかく会に来てもらい意見を頂きたい。」と強く語ってられました。
我々寺族も含め、「推進員とは何か?」一緒に考え、話し合う事が大切だと思われます。
その後、場所を移動して懇親会が行われ、交流を深めました。
参加者の皆様ありがとうございました。
義絶状 ~法話を考える会~
- 2018年12月13日(木)1:53
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第21組では、12月11日(火)午後6時から第6回法話を考える会を行いました。
会場は堺支院。
今回の参加者は9名でした。
前回に引き続き、講師に村上宗博先生(京都教区山城第1組・願教寺住職)を招いて、『親鸞聖人御消息集』を学びました。
今回は『親鸞聖人御消息集』の第17通・第20通・第21通を中心にお話していただきました。
第17通は善鸞の問題について触れている真浄に宛てた手紙。
第20通は慈信房善鸞に親子の縁を切ることを通告した「義絶状」。
第21通は善鸞義絶を伝えるため、横曽根の性信宛に出した「義絶披露状」。
信頼をおいて東国に送り出した善鸞の行いが明らかになり、親子の縁を切ることを決断した親鸞聖人の苦悩する姿を窺い知ることができました。
村上宗博先生は権力者に近づいて念仏を広めようとしたことが義絶にいたった原因ではないかと話されていました。
また法話については、自分の思いを勝手に語るだけではなく、自分を通して仏法を語らなければならない、仏法を伝えなければならないと強くおっしゃっていました。
村上宗博先生有難うございました。
腕輪念珠作り
- 2018年10月05日(金)21:40
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10月4日(木)、堺支院を会場に「手作り念珠講座」が開催されました。
雨の降る中、九名の方が参加して下さいました。有り難うございました。
今回は腕輪念珠を作りました。
①玉とヒモを選びます
②玉にヒモを通していきます
③針金を使って親玉にヒモを通します
④仕上げにつゆ結びで結びます
⑤ヒモをそろえて切って、完成!最後に作られた腕輪念珠を手に、恩徳讃。
皆さん細かい作業で苦労されていましたが、楽しく会話をしながら念珠作りをされていました。
手作りで苦労された分、愛着がわき大切に使って頂けると思います。