第21組・北畠顕成(組通信員)

『一念多念文意』を紐解く

第六回法話を考える会『一念多念文意』を紐解く(堺支院)

第21組法話を考える会では、お聖教を学ぶということで、2020年度から講師に本明義樹先生(京都教区山城第五組専光寺住職・大谷大学講師)をお招きし、ご講義いただきました。はじめは新型コロナウイルスの影響で開催できない状態が続きましたが、無事に全六回の講義を終えることができました。
〇第1回『一念多念文意』を「読む」ということ (2021/12/25)

〇第2回『一念多念文意』の撰述とその背景 (2022/7/26)

〇第3回「一念をひがごととおもうまじき事」① (2022/9/30)

〇第4回「一念をひがごととおもうまじき事」② (2022/12/25)

〇第5回「多念をひがごととおもうまじき事」① (2023/7/14)

〇第6回「多念をひがごととおもうまじき事」② (2023/12/23)

一声の念仏でも往生できるのか、念仏は多く称えなければならないのか。「一念多念のあらそい」による混乱をを何とかしなければいけないと、親鸞聖人は『一念多念文意』を関東の門弟に向けて送られました。『一念多念文意』とは、親鸞聖人が隆寛律師の著された『一念多念分別事』を明らかにし、「いなかのひとびと」に向けてわかりやすく丁寧に説き示されたものです。全六回にわたって『一念多念文意』をテキストに深く学び、改めて親鸞聖人の教えを確かめていくことができました。

お聖教や教えを通して、言葉の意味だけを理解したからといってすべてを理解したことにならない。言葉が生み出されたその人のふれている世界に私達が共感できるかということが、非常に重要であり難しいと先生はおっしゃられていました。

本明義樹先生には大変お忙しい中ご出講いただき誠にありがとうございました。。

【第21組】第41回夏季仏教講座開催!

第41回夏季仏教講座

日時 2023年7月15日(土) 14時開演

会場 フェニーチェ堺 大ホール

講師 近松 誉さん

講題 真宗の仏事 ~過去・現在・未来~

参加者 493名

7月15日(土)、「第41回夏季仏教講座」が行われました。夏季仏教講座は、真宗大谷派大阪教区第21組の主催で長年にわたり開かれてきました。本来であれば2020年に第40回の節目を迎える予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大により2020年、2021年と中止に。昨年2022年にようやく第40回目の夏季仏教講座を開催することが出来ました。会場は昨年に引き続きフェニーチェ堺 大ホール。暑い中500人近くの方が参加して下さいました。参加者の皆様、またライブ配信を視聴していただいた皆様、本当にありがとうございました。前回は規制もあり不安定の中での開催でしたが、今回は規制も緩和され、前回よりも多くの方が足を運んで下さり、さらなる継続開催に向けて新たなスタートが切れたのではないでしょうか。

今回講師に近松誉さん(慧光寺住職・真宗大谷派本廟部定衆 兼 本廟部長)をお招きし、「真宗の仏事 ~過去・現在・未来~」をテーマにお話いただきました。前後半に分けて宗教における儀式のもつ意味や真宗の儀式の歴史などわかりやすくお話して下さいました。また現在放送中のNHK大河ドラマ「どうする家康」の仏事指導を担当された時の話もして下さいました。皆さん熱心に聞いておられました。

当講座はこちらからご視聴いただけます。

第41回 夏季仏教講座 (講師・近松誉さん/講題・真宗の仏事) – YouTube

最後に全員で恩徳讃を斉唱。昨年は規制があり、正信偈のおつとめや真宗宗歌・恩徳讃の斉唱は声を出す事が出来ませんでした。4年ぶりの全員で声を出しての恩徳讃斉唱は何とも言えないものがありました。

 

 

 

 

ピース大阪・大阪城周辺フィールドワーク(2023.7.4)

1トン爆弾の爆風によってずれたといわれている大阪城天守閣の石垣

戦争展実行委員会では7月4日(火)にフィールドワークを行いました。参加者は9名。最初にピース大阪を見学。戦時下の状況が分かりやすく展示されていて、改めて戦争とは怖いものでありまた悲惨なものであると感じました。続いて大阪城周辺を散策しました。

ピース大阪 大阪国際平和センター  屋根・外壁工事中でした

第二次世界大戦末期である1945年(昭和20年)、大阪は8度の大空襲にあいました。特に大阪城周辺には陸軍第四師団司令部・大阪砲兵工廠があったことから、標的になりました。現在も大阪城周辺には戦争の跡がいくつも残っていました。

蓮如上人袈裟懸けの松・蓮如上人六字名号碑

陸軍第四師団司令部庁舎

大阪城天守閣のずれた石垣

山里曲輪石垣の弾痕

大阪砲兵工廠荷揚げ門

大阪砲兵工廠化学分析場

大阪砲兵工廠表門

中国製の狛犬

当日は最高気温35℃。炎天下の中でしたが、無事に最後の中国製の狛犬まで巡る事ができました。委員の皆様本当にお疲れ様でした。現在大阪城は観光地として賑わい(外国人観光客がたくさん訪れていました)、陸軍第四師団司令部庁舎は複合施設「ミライザ大阪城」として改修されていました。今の姿からは想像できないですが、かつてここ大阪で戦争があったという事を忘れてはなりません。

戦争展パネル展(3/11~)・映画上映会(3/16)開催します

明日3月11日(土)から4月9日(日)まで、御堂会館1階エントランスにて、戦争展2023「戦争 その過ちを繰り返さない~防衛の島 友ヶ島 ~」を開催します。各日9:00~17:30、入場無料でどなたでもご覧いただけます。

また3月16日(木)17:00より『沖縄スパイ戦史』の映画上映会を行います。会場は難波別院同朋会館講堂。こちらも入場無料でどなたでもご覧いただけます。ご来場お待ちしております。20230311戦争展チラシ(映画チラシ込み)小

お問合せ  真宗大谷派大阪教務所 TEL 06-6251-4720

 

 

 

戦争展 2023 パネル展開催のお知らせ

 

20230311戦争展チラシ(モバイル)

私たち戦争展実行委員会では、第1回大阪大空襲(1945年3月13日~14日)のあった3月の時期に毎年戦争展を開催し、二度と戦争を起こしてはならないと呼びかけ続けています。

今年も戦争展パネル展を開催させていただきます。今回はフィールドワークで訪れた友ヶ島を中心に展示いたします。「戦争 その過ちを繰り返さない」為に、ご一緒に戦争について考えていただけたらと願います。

入場無料でどなたでもご覧いただけます。ご来場お待ちしております。

 

戦争展 2023

 戦争 その過ちを繰り返さない

     ~防衛の島 友ヶ島 ~

日時 2023年3月11日(土)~4月9日(日) 9:00~17:30

会場 真宗大谷派 難波別院 (南御堂) 御堂会館1階エントランス

主催 真宗大谷派 大阪教区教化委員会 戦争展実行委員会 

お問合せ 真宗大谷派大阪教務所 TEL 06-6251-4720

 

※3月16日(木)17時より『沖縄スパイ戦史』の映画上映を難波別院同朋会館講堂にて行います。入場無料です。戦争展パネル展と併せてお願いいたします。

 

戦争展実行委員会 友ヶ島フィールドワーク (9/29)

戦争展実行委員会では、毎年戦争遺跡を巡るフィールドワークを行っています。今年は和歌山県加太市にある友ヶ島に行ってきました。

友ヶ島という名の島があるのではなく、紀淡海峡に浮かぶ4つの島(沖ノ島・地ノ島・虎島・神島)の総称を友ヶ島と呼びます。

友ヶ島は大阪湾への進入路に位置するため、黒船来航の頃から重要拠点とされてきました。明治時代には由良要塞の一つとして砲台群が設置され、約600人の兵隊が駐屯する軍事要塞の島として第二次世界大戦が終わるまで使用されました。終戦後、砲台は取り壊され、大砲は処分されましたが、今も砲台跡や弾薬庫跡などが島に残っています。

参加者は9名。午前10:30に加太港に各自集合し、フェリーで友ヶ島へ。現在友ヶ島はラピュタの島として人気観光スポットとなっていて、フェリー乗り場には思っていた以上に人が集まっていました。

ガイドは和歌山市語り部クラブの田伏充弘さん。途中で小雨も降ってきましたが、約4時間かけて砲台跡を中心に島全体にある戦争遺跡をじっくりと巡りました。田伏さん長時間の案内ありがとうございました。

島の中では徒歩での移動でしたが、なかなか大変でした。坂道も多く、足場もあまり良くありません。ハイキングというより、山歩きに近いでしょうか。歩きやすい靴で行くことをおすすめします。途中のタカノス山展望台で昼食(各自持参)。紀淡海峡を一望できる素晴らしい景色でした。

友ヶ島は砲台跡や弾薬庫跡だけでなく、所々に施設の跡が点在していて、本当に見どころがいっぱいの島でした。長年の月日の経過とともに崩れかかっている部分も多数ありますが、当時の面影を現代にしっかりと伝えています。残念ながら風化により立入禁止の場所も見受けられました。

「海軍聴音所跡」。海中の敵の潜水艦のスクリュー音を24時間体制で聞き分け察知する施設。このような施設があった事も初めて知りました。

次回の戦争展パネル展(2023年3月頃予定)の展示は、今回行った友ヶ島のフィールドワークが中心となります。興味のある方はぜひお越しください。

戦争展公開講座(2022年3月9日)開催されました

3月9日(水)、第115回南御堂ヒューマン・フォーラム 戦争展公開講座「大阪大空襲を語り継ぐ」が開催されました。会場の難波別院仮本堂(講堂)には30名近くの方が参加して下さいました。感染症対策を実施し、Zoomを使用したライブ配信も行いました。参加者の皆様ありがとうございました。

講師は「新聞うずみ火」代表・フリージャーナリストの矢野宏さん。

昨年、一昨年は新型コロナウイルス感染拡大のため公開講座が延期。今回ようやく矢野さんをお迎えしてお話を聞くことができました。テーマは「大阪大空襲を語り継ぐ」。計8回に及ぶ大阪大空襲の話を中心に、講演の最初から最後の質疑応答まで熱のこもったお話をして下さいました。

 

「一人一人家庭があって家族がある。それが一瞬にして奪われてしまう。それが戦争だ。」

矢野さんは多くの戦争体験者を取材されています。講演の間には矢野さんが体験者の記憶を記録として残すために制作された「語り継ぐ大阪大空襲」のDVDを鑑賞しました。このDVDは小中高生の平和学習に使われているそうです。DVD では3人の空襲体験者の方たちが証言して下さいます。

〇藤原まり子さん 当時0歳。生まれて2時間後に防空壕に焼夷弾が落ち、大やけどを負い左足が変形。中学2年生の時、足を切断し義足に。

「戦争がなければこんなに悩まなくてもいいのに。戦争は絶対いけないこと。」

〇吉田栄子さん 当時10歳。一人で岬町の親戚宅に疎開中、難波の自宅が空襲に遇い家族9人が亡くなる。戦後は親戚の家を転々とする。

「戦争は誰のためにもならない。勝っても負けても泣くことばっかり。」

〇鄭末鮮(チョンマルソン)さん 当時11歳。1トン爆弾で家族4人が亡くなる。在日コリアン2世であることを隠し70代まで日本名で暮らす。

「戦争していいことは何もない。100のうち1もない。」

この3人の方たちは戦争によってかけがえのないものが一瞬にして奪われました。また戦後も大変辛い日々を送られています。その方たちが語る「戦争はいけない」という言葉には非常に重みを感じます。

矢野さんは最後に、ワイツゼッカー元ドイツ大統領の「真実を直視しよう」という言葉を挙げられ、色んな情報が錯綜しているが、真実を見抜く目を持ってくださいと呼びかけられていました。矢野さんの真実に向き合い、誰もが生まれてきて良かったと思える社会をつくっていかなければならないという熱い思いは痛いほど伝わってきました。ご講演いただき誠にありがとうございました。

 

※現在、難波別院御堂会館1階エントランスにて、戦争展パネル展開催中です。開催期間は3月28日(月)までとなっていますのでご注意ください。入場無料でどなたでもご覧いただけます。ご来場お待ちしております。

お問合せ 真宗大谷派大阪教務所 TEL 06-6251-4720

2022年 戦争展公開講座開催のお知らせ

今回戦争展実行委員会では、一昨年、昨年と新型コロナウイルス感染拡大のため延期となっていた公開講座を開催いたします。

「新聞うずみ火」代表・ジャーナリストの矢野宏さんを講師にお迎えいたします。

参加無料です。戦争展パネル展(3月5日~3月28日)と併せてお願い申し上げます。

 

【第115回 南御堂ヒューマン・フォーラム  戦争展公開講座】

「大阪大空襲を語り継ぐ」

講師 矢野宏氏

日時 2022年3月9日(水) 18:00~

会場 難波別院 同朋会館1階仮本堂(講堂)

主催 真宗大谷派大阪教区教化委員会

共催 難波別院(南御堂)

お問合せ 真宗大谷派大阪教務所 TEL06-6251-4720

 

当日ご来場が難しい方、また不安な方はZoomでもご参加いただけます。

ミーティングID 899 2440 8148

パスコード 367654

※当日、大阪府に緊急事態宣言が発令されている場合は、会場での開催を取り止めZoomのみでの開催とさせていただきます。ご了承ください。

 

戦争展2021年度(2022.3)チラシ(裏)0117

2022年 戦争展パネル展開催のお知らせ

私たち戦争展実行委員会では、第1回大阪大空襲(1945年3月13日~14日)のあった3月の時期に毎年戦争展を開催し、「二度と戦争を起こしてはならない」と呼びかけ続けています。

今年も予定通り戦争展パネル展を開催させていただきます。今回は大阪大空襲、昨年フィールドワークを行った鶉野飛行場跡の写真などを展示いたします。新型コロナウイルス感染症の感染再拡大により不安定な中での開催となりますが、一人でも多くの方に戦争について共に考えていただけたらと思います。

入場無料でどなたでもご覧いただけます。ご来場お待ちしております。

 

【2022年 戦争展 遺跡からみる戦争の姿 ~語り継がれる想い~】

日時 2022年3月5日(土)~3月28日(月) 9時~17時半

会場 真宗大谷派難波別院(南御堂) 御堂会館1階エントランス

お問合せ 真宗大谷派大阪教務所 TEL 06-6251-4720

 

戦争展2021年度(2022.3)チラシ(表)0117戦争展2021年度(2022.3)チラシ(裏)0117

 

 

 

 

 

 

戦争展フィールドワーク(鶉野飛行場跡)

当時は自力発電所として使用されていた巨大防空壕内。現在は内部を整備しシアターとして活用。

戦争展実行委員会は、10月4日(月)兵庫県加西市にある鶉野飛行場跡にてフィールドワークを行いました。

当初昨年度の1月に鶉野飛行場跡へのフィールドワークを予定していましたが、新型コロナウイルス感染拡大の為延期。次に予定した6月も再び延期となり、今回3度目にしてやっと鶉野飛行場跡を訪れる事ができました。会議もオンラインが多く、久しぶりに委員の皆さんと顔を合わせました。

昭和18年(1943年)、鶉野に優秀なパイロットを育てるため姫路海軍航空隊がつくられ、鶉野飛行場ができました。鶉野には今も当時のまま残る1200メートルの滑走路、その周りには防空壕、機銃座、爆弾庫などが残っています。

加西市歴史街道ボランティアガイドの高見さんの案内で鶉野飛行場跡周辺に点在する戦争遺跡を回りました。

鶉野平和祈念の碑苑→法華口駅→爆弾庫跡→衛門前防空壕跡→

対空機銃座跡→巨大防空壕跡(シアターを鑑賞)→備蓄倉庫(紫電改の実物大模型)

季節外れの暑さと虫の多さは想定外でしたが(帽子と虫よけを持っていけばよかったと後悔…)、13:30から16:00までの約2時間半、しっかりとフィールドワークを行う事ができました。約2時間半の間にこれだけ多くの戦争遺跡を回れる場所はなかなかないのではないでしょうか。戦後76年がたち、戦争の記憶の風化が進んでいますが、この鶉野という地にはには実際に戦争が行われていたという足跡が残っていました。

今回コロナ禍の中でのフィールドワークという事で多少不安もありましたが、実際に現地に行かなければ学べないものが多くあったように思います。防空壕などの内部を見学するなど貴重な経験もさせて頂き、改めて戦争について考えるいい機会となりました。

ガイドの高見さん、暑い中丁寧に案内して頂き本当にありがとうございました。

次回の戦争展パネル展(2022年3月頃予定)は、今回行ったフィールドワークをを中心に考えています。興味のある方はぜひお越し下さい。

戦争展「史実は平和へのメッセージ ~無名な人々の姿~」開催中です

 

今月3月13日(土)から3月28日(日)まで、御堂会館1階エントランスにて、戦争展「史実は平和へのメッセージ ~無名な人々の姿~」を開催しています。

各日9時~17時、入場無料でどなたでもご覧いただけます。よろしくお願いいたします。

 

 

2020年度戦争展開催のお知らせ

 私たち戦争展実行委員会では、第1回大阪大空襲のあった3月の時期に毎年戦争展を開催し、「二度と戦争を起こしてはならない」と呼びかけ続けています。今年度も戦争展を開催することとなりましたので、お知らせいたします。入場無料でどなたでもご覧いただけます。

 

【史実は平和へのメッセージ ~無名な人々の姿~】

日時 2021年3月13日(土)~3月28日(日) 9時~17時

会場 真宗大谷派難波別院 南御堂 御堂会館1階エントランス

主催 真宗大谷派 大阪教区教化委員会 戦争展実行委員会

 

698_2020戦争展チラシ03

2019年度「社会問題を考える会」現地学習② ~加西市~

二日目の午後からは姫路海軍航空隊鶉野飛行場跡のある加西市へと向かいました。

田園風景の広がる中を車で進むと、長さ1200メートルの滑走路跡が残っていました。

昭和18年、鶉野に優秀なパイロットを育てるため姫路海軍航空隊がつくられ、鶉野飛行場ができました。昭和20年には、神風特別特攻隊白鷺(はくろ)隊が編成され、63名の若者が命を失いました。

この飛行場跡周辺には、防空壕、機銃座、爆弾庫などの戦争遺跡も残されています。特に防空壕は数多く点在していて、このような場所は全国でも珍しいのではないでしょうか。残念ながら防空壕の中は見学できませんでした(ガイドの予約が必要だそうです)。

戦後70年以上が経ち、実体験として戦争を語り継ぐ方も徐々に減ってきています。今後このようなかつての戦争を物語る戦争遺跡が、戦争の歴史を後世に伝える為に重要な役割を果たすと思われます。

今回の現地学習はゆっくりとした行程だったので、ひとつひとつ十分に見学ができ、多くのことを学び感じとることができました。有意義な二日間でした。

【平和祈念の碑】平成11年、特攻隊で生き残った人たちと地元の人たちによって建てられた

【機銃座】当時ここに機銃が据え付けられ、飛行場の防空を担っていた 現在は映画「男たちの大和」の撮影に使用された実物大の模型が装着されている

【爆弾庫】壁70㎝、天井1mもある分厚いコンクリートでつくられ、爆弾や機銃弾などが貯蔵されていた

【巨大防空壕】長さ14.5m、幅5m、高さ5mの基地内最大の防空壕で、中には自力発電機を備えていた

 

2019年度「社会問題を考える会」現地学習① ~舞鶴~

21組では、1月30日(木)~31日(金)に「社会問題を考える会」現地学習を行いました。社会問題を考える会では年に一度現地学習を実施し、今までに東京・長崎・広島・岐阜を訪れ、昨年は沖縄へ。今回は引き揚げのまち舞鶴へ向かいました。参加者は6名でした。

 

 

 

 

 

 

 

昭和20年(1945)第二次世界大戦の終結にともない、当時海外に残された日本人は660万人以上ともいわれ、これらの方々をすみやかに帰国させなければならなくなりました。これを「引き揚げ」といいます。舞鶴港は、政府が指定した引き揚げ港の一つとして、昭和20年10月7日第一船の入港から、昭和33年(1958)9月7日の最終船まで、実に13年間の長きにわたり、その使命を果たしました。

(舞鶴引揚記念館パンフレットより)

 

集合場所の堺南御坊を出発した時は快晴でしたが、途中から雨が降り出し、残念ながら雨の中でのフィールドワークとなってしまいました…。初日は舞鶴赤レンガパークと北吸トンネルを訪れました。

【舞鶴赤レンガパーク】旧海軍の軍需品や水雷倉庫として建てられたものが多く、8棟が重要文化財に指定されている

【北吸トンネル】 明治37年に軍港引込線として設けられたトンネルで、現在は自転車・歩行者道路として活用されている

 

二日目は朝から今回の現地学習のメインである舞鶴引揚記念館へ見学に向かいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

館内は資料や写真などが非常に分かりやすく展示されていて、引揚船の模型、抑留生活体験室、歓迎アーチと引揚桟橋を再現したものもありました。終戦後旧ソ連によって連れて行かれた日本人のシベリアでの抑留生活、舞鶴港での引き揚げの様子は想像してる以上に悲惨なもので、非常につらく心が痛みました。戦争の歴史を学ぶという事はつらく目を背けたくなる時もありますが、しっかりと向き合って学び、このような悲惨な歴史があったという事を伝えていかなければならないと強く感じました。

 

完成!十六連の念珠 ~念珠講座~

長時間本当にお疲れ様でした。

12月19日(木)、15時から「手作り念珠講座」が開催されました。会場は堺支院(堺南御坊)。

第1回目は髑髏(どくろ)念珠、

第2回目は腕輪念珠、

今回第3回目は略念珠(天然石)を作りました。今までで最も多い16名の方が参加して下さいました。有り難うございました。

ものによっては玉の穴が小さくなかなかヒモが通らなかったり、角結びがうまく結べなかったり、皆さんとても苦労されていました…。終了時間に間に合うかハラハラしましたが、根気強く頑張って頂き、参加者全員が時間内に念珠を完成させることが出来ました。

最後に出来上がったお念珠を手に、全員で恩徳讃を唱和しました。スタッフも含め自然と顔がほころんでいた様な気がします。苦労されて作られた分、愛着を持って使って頂けると思います。