第2組・清水拓

あゆみ通信 VOL.177

あゆみの会(第二組同朋の会推進員連絡協議会/細川 克彦 会長)の機関誌『あゆみ通信』(編集:本持喜康事務局長)の第177号(2024年1月1日号)が発行されました。

【第1面】

▼新年のご挨拶 会長 細川 克彦

▼15年目の総会開催

▼大推協通信 原稿募集 あなたの思いや願いを

▼親鸞のことば

▼あけましておめでとうございます(本持編集長の編集後記)

【第2面】

▼あゆみの会新役員体制

▼大推協通信 真宗本廟奉仕団

 

 

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あゆみ通信177AA

あゆみの会(第2組組推協)総会 開催

 

2023年12月17日(日)午後1時30分から、阿倍野区の即應寺(藤井真隆住職)をお借りして、第2組組推協「あゆみの会」の総会が、第2組組長墨林浩住職(光照寺)、同副組長池田英二郎住職(宗恩寺)を迎えて、推進員14名が参加して開催されました。

くしくも今回は、2008年12月にこの即應寺で第2組にはじめての組推協が誕生して15年と言う記念すべき節目を迎えてのことでした。

事務局・本持の進行で、真宗宗歌斉唱で開会。続いて細川克彦会長(佛足寺)、第2組墨林浩組長からご挨拶をいただいた後、早速議事に入りました。

議事を円滑に進めるために、吉田雄彦副会長(法山寺)から事業報告と事業計画案を一括提案させていただき、承認。併せて第2組の行事予定を墨林組長からご報告いただきました。ついで会計の本持 (即應寺)から会計報告と予算案を、細川孝子監査委員(佛足寺)から監査報告を行い、承認されました。最後に、役員の改選について、参加者の承認を得て事務局案を提示し、承認され、新役員を代表して細川克彦会長(再任)からご挨拶をいただき、議事は終了しました。

休憩の後、即應寺前住職の藤井善隆先生から「真宗門徒の念仏生活」という講題でお話いただきました。藤井先生は、皆さんが共に15年歩み続けていることが何よりも大事なことであると。そして、それはうながし続ける大きな力が働いていることを、聞法と言う形で確認できること。生活の中で聞法が始まるが、それが聞法の中での生活するようになる、と話されました。

そんな私たちが聞法の過程で陥りやすい懈慢界について丁寧に説明されました。

そして最後に、16年目から、皆さんは聞法の座について、自分と言うものを、生活を大事にしてもらいたい。うまいこといかん、思い通りにならん、腹が立つとか、嫌やな、と思うことが大事です。それを抜きにして南無阿弥陀仏ははたらかない。何かのご縁でお念仏の法則は伝わるようになっていますと、話されました。

最後に、恩徳讃を斉唱して、閉会しました。(レポート・写真:本持喜康〈即應寺〉)

あゆみ通信 VOL.176

あゆみの会(第二組同朋の会推進員連絡協議会/細川 克彦 会長)の機関誌『あゆみ通信』(編集:本持喜康事務局長)の第176号(2023年12月1日号)が発行されました。

【第1面】

▼さあ、総会にご参加を。12/17即應寺で

▼第2組合同報恩講執行

▼親鸞のことば

▼15年のあゆみ(本持編集長の編集後記)

【第2面】

▼戸次先生の法話聞書 細川克彦(佛足寺)

▼お悔やみ申し上げます

 

 

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あゆみ通信176A

第2組報恩講 執行

2023年11月8日(水)午後5時から、阿倍野区の即應寺(藤井真隆住職)を会場に第2組報恩講が開催され、組内の住職や坊守、そして門徒や推進員34名が参加しました。

開会後、正信偈真四句目下、念仏讃淘三、和讃弥陀大悲の誓願を―次第六首、回向願似此功徳を組内の寺族による法中13名とともに全員で勤めました。

続いて戸次公正師(第22組南溟寺住職)より講題「『報恩』とは?-恩に報(むく)いる・恩を報(しら)せるー」としてご法話をいただきました。

先生は冒頭、「恩に報(むく)いる」とは、出遇ったことが縁で、いのちの恩を教えられた。そのことに応えたい…。「恩を報(しら)せる」とは、思いがけず賜った、いのちの恩に驚いたから、誰かに伝えたい、と話された。そして、親鸞聖人から伝えられた大事な教えとして、「教行信証」から、①「聞思して遅慮することなかれ」、②「慶ばしいかな、心を弘誓の仏地に樹て、念を難恩の法海に流す」、③「前(さき)を訪(とぶら)え」について、「教行信証」を紹介されながら話されました。

また、金子大榮先生が紹介した、親鸞聖人の教え、「お念仏は讃嘆であり、懺悔である」についてについて、作家井上ひさし氏の作品「ふふふ」の中の「万引き」という短編を紹介されながら、「お念仏は懺悔」について、話されました。

休憩後懇親会を久しぶりに、講師の先生を迎えて、お斎をいただきながら歓談。そして同朋総会が墨林組長の進行で行われました。事前のアンケートから、概要が報告され、ご住職から寺院の実情と課題が。門徒からは今後の第2組興隆の問題について意見が出され、今後、共に協議していくことを確認し、終了しました。

(レポート:本持喜康【即應寺】)

あゆみ通信 VOL.175

あゆみの会(第二組同朋の会推進員連絡協議会/細川 克彦 会長)の機関誌『あゆみ通信』(編集:本持喜康事務局長)の第175号(2023年11月1日号)が発行されました。

【第1面】

▼おかげさま 前大谷中・高校校長真城義麿
(「仏教の仏―仏教はじめの一歩ー」東本願寺出版より)

▼あゆみの会総会

▼第2組聞法会「共に学ぶ正信偈」開催

▼親鸞のことば

▼なんでお寺へ?(本持編集長の編集後記)

【第2面】

▼門徒会との合同研修会 松井聰先生の法話聞書 佛足寺 細川克彦

▼大推協公開講座案内

 

 

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あゆみ通信175

第二組 聞法会を開催しました

 

2023年9月27日(水)午後2時より、浪速区の憶想寺(神保朝成住職)を会場に、今年度最後となる第2組聞法会「共に学ぶ正信偈」が、ご講師に新田修巳先生(第4組正業寺)をお迎えして開催されました。例年になく厳しい残暑が続いていましたが、組内の住職、坊守、門徒会、推進員ら33名が参加しました。
先生は何枚もの資料を用意して下さり、人生において最大の課題である生老病死について親鸞聖人はどのように教えてくださっているかということについてお話し下さいました。
先生は25歳頃から人間は死んでいかなければならないという問題が自分自身にとって一番の課題になったと話されました。
そんな頃、先生は友達に会いに行かれる途中立ち寄った書店で、高見順の『詩集死の淵より』を買われ、その中の「帰る旅」という詩が友達と話題になり、詩の中で、死を[我が家に帰る]とも[大地に帰る]とも言われていることについて、先生がどのようにして帰っていくのだろうかと問いかけられたら、友達は本願力によって帰
るのではないかと答え、そのとき先生は本願力によってお浄土に運ばれるとはどういうことだろうかと疑問を持たれたと。
休憩の後、阿弥陀の本願が私たちにどのように手渡されたのかということについて、先生は『教行信証』信巻、本願成就の文より「諸有衆生、その名号を聞きて、信心歓喜せんこと、乃至一念せん。至心に回向せしめたまえり。かの国に生まれんと願ずれば、すなわち往生を得、不退転に住せん。…」(聖典212頁)(先生註:如来がわれわれに対して回向してくださる。「回向」…「欲生我国」。「南無阿弥陀仏」そのものが「欲生我国」という如来の呼びかけである。)と読み上げられ、いろいろお話しくださいました。
最後に、曾我量深師の言葉「信に死し、願に生きよ」にも触れられ、本願は私たちの内に法蔵菩薩となって、私たちと一緒になって共に生き、共に死んでくださると確信していると、力強く話されました。

(レポート:細川克彦〈佛足寺〉)

あゆみ通信 VOL.174

あゆみの会(第二組同朋の会推進員連絡協議会/細川 克彦 会長)の機関誌『あゆみ通信』(編集:本持喜康事務局長)の第174号(2023年10月1日号)が発行されました。

【第1面】

▼聞思ひとつ 三重教区慶法寺 藤井慈等
(「真宗の生活」2013年より)

▼第2組報恩講

▼第2組聞法会が開催

▼親鸞のことば

▼一日の空過(本持編集長の編集後記)

【第2面】

▼廣瀬先生の法話聞書 細川克彦(佛足寺)

▼門徒会と合同研修会

▼大推協公開講座

 

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あゆみ通信174

第2組門徒会&あゆみの会合同研修会 開催

2023年9月8日(金)午後1時30分から、天王寺区の光照寺をお借りして、第2組門徒会並びにあゆみの会(組推協)合同研修会が開催され、門徒会及び推進員11名が参加しました。この聞法会は第2組でのあゆみの会と門徒会の役員が協議して、連携を深めるために行われることになった例年の行事です。

今回の講師は、昨年に続き門真市心願寺住職の松井聡先生です。

真宗宗歌で開会し、中嶋ひろみ門徒会会長と墨林浩組長(光照寺住職)からご挨拶をいただき、引き続き松井先生から「人間成就」という講題でお話をいただきました。

「本当の人間になる?」と言うことは。「この私とはいったい何であるのか」と言うことになりますが、この問いに明確に答えられているのが、観無量寿経にある「王舎城の悲劇」の物語で、お釈迦さまが韋提希夫人に対して言われた「汝はこれ凡夫なり。心想羸劣していまだ天眼を得ず、遠く観ることあたわず。諸仏如来は異の方便ましまして、汝をして見ることを得しめたまう」の言葉です。

そして、その「凡夫」について、道綽禅師や源信僧都、親鸞聖人の「煩悩具足」「極重悪人」「一生造悪」などを引きながら、私たちが生きると言うのは「罪悪深重の身であると言うことを丁寧にお話いただきました。

そして、人間成就の道は、南無阿弥陀仏の教えしかないのですねと話されました。(写真・レポート:本持喜康・即應寺)

第二組 聞法会を開催しました

8月26日(土)午後2時から、天王寺区の光照寺(墨林浩住職)を会所に第2組聞法会が開催され、組内の住職や坊守さん、門徒・推進員など26名が参加しました。

講師は第17組法觀寺の廣瀬俊先生です。

先生は、今年、宗祖親鸞聖人御生誕850年慶讃法要の年でもあり、親鸞聖人のご生涯について話を進められました。とりわけ、いつもの写真の入った小道具をふんだんに使って、親鸞聖人のキーポイントとなった9歳の出家、そして19歳の磯長の夢告、そして29歳「六角堂での救世観音による夢告」、そして法然上人との出会いなどについて、分かりやすくユーモアも交えて話してくださいました。

休憩後、2011年の宗祖親鸞聖人750回御遠忌法要と同じ年に浄土宗で厳修された法然上人800回大遠忌法要のイメージソング「いのちの理由」(さだまさし作詞・作曲)を流しながら歌詞のなかにある「しあわせになりために だれもがうまれてきたんだよ」という一節について、それは法然上人が親鸞聖人に伝えた「善き人にも悪しきにも、同じように 生死出ずべきみちをば ただひとすじに」という言葉と同じ意味なのではないかと思ったと話されました。親鸞聖人が吉水の草庵に集う、法然上人の教えを聞くあらゆる人々と出会った驚き、まさにそれが「生死出ずべき道」と感じられたのではないかと、高僧和讃「源空光明はなたしめ」を引きながら話されました。

最後に、中学校の教師であった星野富弘さんが授業中に首の骨を折り(頚髄損傷)全身が動かなくなった中で、口で筆を加えて詩や絵を描き始め、詩画展を開催されるまでになられたが、彼の闘病記の著作「愛、深き淵より」から「絶望のはてに」-母の手―(文中より)を紹介され、どんな時にも見捨てない母のぬくもりを、法然上人に出会った親鸞聖人と通じると思うと、話されました。

(レポート:本持喜康〈即應寺〉)

※次回は本年度最後の二組聞法会です。9月27日(水)午後2時より、憶想寺(大阪市浪速区恵美須西2丁目10−2)にて。https://goo.gl/maps/GmW3zmGvNEosnvYH9

あゆみ通信 VOL.173

あゆみの会(第二組同朋の会推進員連絡協議会/細川 克彦 会長)の機関誌『あゆみ通信』(編集:本持喜康事務局長)の第173号(2023年9月1日号)が発行されました。

【第1面】

▼ただごとでないいのち
(藤井善隆〈即應寺前住職〉2017年8月の法話より)

▼門徒会員研修会と合同研修会

▼第2組聞法会「共に学ぶ正信偈」

▼第2組聞法会「共に学ぶ正信偈」7月が開催されました

▼親鸞のことば

▼如来にたまわりたる信心(本持編集長の編集後記)

【第2面】

▼新田先生法話聞書

▼所長巡回第2組で

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あゆみ通信173A

あゆみ通信 VOL.172

あゆみの会(第二組同朋の会推進員連絡協議会/細川 克彦 会長)の機関誌『あゆみ通信』(編集:本持喜康事務局長)の第172号(2023年8月1日号)が発行されました。

【第1面】

▼盂蘭盆会(「浄土真宗「仏教・仏事のハテナ?」
東本願寺出版より)

▼第2組聞法会

▼朋友会と合同研修会実施

▼親鸞のことば

▼私たちの人生の争いは善と善との争いだ(本持編集長の編集後記)

【第2面】

▼第46回大阪教区同朋大会に参加する

▼第2組門徒会とあゆみの会の合同研修会決まる

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あゆみ通信172

第二組 聞法会を開催しました

去る7月22日(土)午後2時から、熱中症警戒アラート発令の中、阿倍野区の法山寺藤原憲住職)をお借りして、第2組聞法会「共に学ぶ正信偈」が開催されました.

組内の寺族、門徒や推進員ら25名が参加して開催されました。講師は、十数年にわたり御出講いただいている、平野区正業寺の新田修巳先生。

先生は、冒頭、正信偈の主な骨子は称名念仏である。その歴史を七祖の功績をたどりながら、私たちがこうしてお念仏を受け止めさせていただいたこの身をもう一度自覚させていただくのが学びの基本だと話されました。

そして、作曲家の坂本龍一さんが亡くなられて、その作曲の一つに前川清さんの「雪列車」(2007年、糸井重里作詞)の歌詞「あたたかいものをください こころもからだも寒すぎるのでどうぞ」を聞いて、まさに、それがお念仏であることに気がついたと。

そこから「称名念仏」が信仰告白の言葉であることについて、善導大師の『観経玄義分』の「無量寿というはこれ法、覚とはこれ人なり 人と法ならべてあらわす ゆえに阿弥陀仏と名づく」を紹介されました。

また、ご自身が信心定まらない時に曽我量深師の「信に死し、願い生きよ」というお話に出会い、今日にあるとして、曽我先生著作の『地上の救主』にある「如来は我なり」「如来我となりて我を救いたまふ」「「如来我となるとは 法蔵菩薩降誕のことなり」につて、お話されました。(レポート・写真:本持喜康〈即應寺門徒〉)

第2組朋友会とあゆみの会合同研修会 開催しました

あゆみの会(第2組組推協)では、2015年から第2組青年僧組織「朋友会」との交流と意見交換できる場として、合同研修会の開催を決め、以来、コロナ感染下で中止となった2020年、2021年を除き、開催、研修を行ってきました。

今回、2023年6月25日(日)午後1時30分から、阿倍野区の法山寺(藤原憲住職)をお借りして、推進員と住職合わせて14名が参加しました。

事務局・本持の進行で開会、真宗宗歌を斉唱。続いて開会挨拶を朋友会の友澤秀三住職に。

今回のご法話の講師は、法山寺の副住職で本山の教学研究所にお勤めの藤原智先生をお迎えして講題「この身への正しいおもい」と題してお話いただきました。

先生は法然上人や親鸞聖人の言葉や歎異抄を引きながら、「八正道」にある「正念」について話されました。

休憩のあと、友澤住職の進行で座談に入り、参加者が抱えるいろいろな問題や悩みと、ご法話に対する意見などが話され、それに対して参加の住職方からも丁寧な意見や発言があり、まさに共に語り、共に歩む門徒と住職の関係があることを実感しました。

閉会は、あゆみの会の細川克彦会長から挨拶をいただき、恩徳讃を斉唱して終了しました。(レポート:事務局・本持喜康)

あゆみ通信 VOL.171

あゆみの会(第二組同朋の会推進員連絡協議会/細川 克彦 会長)の機関誌『あゆみ通信』(編集:本持喜康事務局長)の第171号(2023年7月1日号)が発行されました。

【第1面】

▼善い人間 悪い人間(稲垣直来「蓮華蔵』《徳因寺寺報》より)

▼第2組聞法会「共に学ぶ正信偈」

▼第2組聞法会「共に学ぶ正信偈」開講

▼親鸞のことば

▼アレン・ネルソンさん (本持編集長の編集後記)

【第2面】

▼6月聞法会開催

▼大推協公開講座に参加

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あゆみ通信171A

第二組 聞法会を開催しました

今年度3回目となる2組聞法会が去る6月16日(金)午後2時より、天王寺区の宗恩寺(池田英二郎住職)において、ご講師に宮部渡先生(第15組西稱寺住職)をお迎えし、組内の住職、寺族、坊守、門徒、推進員等23名が参加して開催されました。

先生は、はじめに『歎異抄』後序より、「…まことに如来の御恩ということをばさたなくして、われもひとも、よしあしということをのみもうしあえり。聖人のおおせには、〔善悪のふたつ総じてもって存知せざるなり。そのゆえは、如来の御こころによしとおぼしめすほどにしりとおしたらばこそ、よきをしりたるにてもあらめ、如来のあしとおぼしめすほどにしりとおしたらばこそ、あしさをしりたるにてもあらめど、煩悩具足の凡夫、火宅無常の世界は、よろずのこと、みなもって、そらごとたわごと、まことあることなきに、ただ念仏のみぞまことにておわします〕とこそおおせはそうらいしか」(聖典640頁)

と読み上げられました。

先生は若いころ、はじめて拝読したときは、善悪がわからないって、何故だろうかと不審であったと。しかし、学びを深めていく中で、善悪といっても自分の都合で言っていたり、正義を振り回してみても、それは真実とは言えないのではないかと気づかされると。

先生はご自分が作成された「鬼の3部作」を紹介され、はじめは節分の「鬼は外、福は内」に自分勝手な在り様を見出され、また桃太郎の童話に、私に正義があると主張することの疑わしさ、またご自身の経験を話され、自己中心的な在り様に気づかされたと話されました。

いかに私たちが煩悩具足の凡夫で、誤った判断をすることが多く、自己中心的であるか。そして、そのことに気づき、あさましいと頭が下がるとき(なむあみだぶつ)、煩悩は「真実のはたらき」によって養分に変わっていく、鬼が人間に変わっていくと、具体的でわかりやすくお話し下さいました。(レポート:細川克彦〈佛足寺〉)